昆虫類 

 現地調査によって生息が確認された昆虫類は、10目107科325種です。
 吉川市は平坦な地形で大部分が住宅地と水田で占められ、河川敷のヨシ原や社寺林や公園内の植栽林が分布する状況で、草地性の種が主体となっている昆虫相です。
樹林地性の昆虫は少ないものの、ヤナギルリハムシ、ハンノキハムシなどヤナギやハンノキなど湿性地に生育する植物に依然する種が含まれています。
 市内の水田は乾田化管理されているため、ヘイケボタルの発生は少ない状況です。

 市内で見られた主な昆虫類

  •  トンボ目4科10種ハグロトンボ、シオカラトンボ、アキアカネ
  • カマキリ目1科3種チョウセンカマキリ
  • バッタ目9科22種エンマコウロギ、ショウリョウバッタ、トノサマバッタ
  • ハサミムシ目2科2種ヒゲジロハサミムシ
  • カメムシ目29科63種 アブラゼミ、ウズラカメムシ
  • アミメカゲロウ目1科3種ヨツボシクサカゲロウ
  • コウチュウ目26科134種ナナホシテントウ、ヘイケボタル
  • ハチ目14科36種フタモンアシナガバチ、セグロアシナガバチ
  • ハエ目11科21種コウカアブ
  • チョウ目12科31種アオシジアゲハ、ヤマトシジミ、モンシロチョウ

魚類

 現地調査によって確認された魚類は、5目6科16種です。
 市内の河川域は、流れが緩やかでやや濁りがちな水域で、底質も泥の場所が多いことから、このような環境に適した魚類(コイ、フナなど)の出現個体数多い状況です。

 市内で見られた主な魚類

  • コイ目コイ科ハエジャコ亜科オイカワ属オイカワ
  • コイ目コイ科ハエジャコ亜科ハス属ハス
  • コイ目コイ科モロコ亜科 タモロコ属タモロコ
  • コイ目コイ科ヒガイ亜科モツゴ属モツゴ
  • コイ目コイ科カマツカ亜科カマツカ属カマツカ
  • コイ目コイ科コイ亜科コイ属コイ
  • コイ目コイ科コイ亜科フナ属キンブナ
  • コイ目コイ科コイ亜科フナ属ギンブナ
  • コイ目コイ科タナゴ亜科バラタナゴ属タイリクバラタナゴ
  • コイ目ドジョウ科ドジョウ属ドジョウ
  • ナマズ目ナマズ科ナマズ属ナマズ
  • ダツ目メダカ科メダカ属メダカ
  • カダヤシ目カダヤシ科カダヤシ属カダヤシ
  • スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属シマヨシノボリ
  • スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ハゼ亜科ヨシノボリ属ヨシノボリ
  • スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ハゼ亜科チチブ属ヌマチチブ

植物類

現地調査によって確認された植物は、85科361種です。
吉川市は、江戸川と中川の間に広がる低地帯であり、標高は市内全域が標高5メートル前後の平坦地という特徴を有しています。地形的条件と古くから水田として開墾されてきた歴史から、市内にはまとまった森林は見られず、その環境のほとんどが水田・畑の田園地帯と市街地などの人口改変地、江戸川・中川などの河川や水路で構成されています。このため、草原性の植物や造成地などに多い雑草、帰化植物が出現種の主なものとなっています。

 市内でみられた主な植物

  • シダ植物3科4種
  • 裸子植物4科7種
  • 被子植物双子葉植物離弁花類46科151種
  • 被子植物双子葉植物合弁花類17科92種
  • 被子植物単子葉植物15科107種
  • 合計85科361種

両生類・爬虫類

現地調査によって個体が確認された両生類・爬虫類は、両生類1目2科4種、爬虫類2目3科4種です。
吉川市は平坦な地形で、樹林地はほとんど見られず、大部分が住宅地と水田です。比較的多く見られたものは、アマガエル、ウシガエル、トウキョウダルマガエル、ニホンカナヘビですが、絶対数は多いとは言えず、吉川市周辺の都市化が進んでおり、かつて分布していたものがかりの減少傾向にあるものとも考えられます。
また、市内に生息していると考えられる種としては、ヤモリ、トカゲが旧家の周辺に、イシガメ、クサガメが水辺周辺に生息していると考えられます。

 市内で見られた主な両生類・爬虫類

  • 両生綱カエル目アマガエル科アマガエル
  • 両生綱カエル目アカガエル科ウシガエル
  • 両生綱カエル目アカガエル科ニホンアカガエル
  • 両生綱カエル目アカガエル科トウキョウダルマガエル
  • 爬虫綱カメ目ヌマガメ科ミシシッピーアカミミガメ
  • 爬虫綱トカゲ目カナヘビ科ニホンカナヘビ
  • 爬虫綱トカゲ目ヘビ科アオダイショウ
  • 爬虫綱トカゲ目ヘビ科シマヘビ

哺乳類

現地調査により生息が確認できた哺乳類は、モグラ、イタチ、タヌキ、ハタネズミ、ドブネズミの5種です。
このほか、ヌートリアなどの生息情報もあり、夕方に飛翔しているコウモリは、アブラコウモリと推定されます。

モグラ

日本固有種で、中部地方以東の本州に広く分布するほか、紀伊半島南部や四国、中国地方の一部等に分布する。アズマモグラとも言う。主に昆虫の幼虫やミミズ類を食べるが、そのほかジムカデ類、ヒル類、種子植物なども食べる。

ホンドタヌキ

埼玉県レッドデータブック動物編(2002)地帯別危惧

タヌキは、北海道から九州にかけて分布する。郊外の住宅地周辺から山地まで広く生息する。本州以南のものはホンドタヌキという亜種に含まれる。昼間出歩くこともあるが、一般に日没後に活動する。
雑食性で、カキ、アケビなどの果実、残飯、カエル、タニシ、カニ、爬虫類、昆虫類などを食べる。

ホンドイタチ

埼玉県レッドデータブック動物編(2002)地帯別危惧

本州以南に分布するが、北海道に1880年代後半に侵入し定着した。人里付近の各所で普通に見られる。ネズミ類を多く捕食するほか、カエル、ドジョウ、ザリガニ、ヘビ、トカゲ、小鳥の卵や雛、昆虫類なども食べる。

ハタネズミ

日本固有種で、本州、九州に分布する。低地から高山帯まで広く分布し、農耕地、植林地、河川敷、牧草地など草原的な環境を主な生息場所とするが、天然林やハイマツ帯にも出現する。

ドブネズミ

汎世界的分布種で、日本でも各所に広く分布する。主に下水、ゴミ捨て場など水の十分に摂取できる比較的湿った場所を好む。水田、耕作地などにも見られる。
夜行性で日没直後と日出直前に行動する。雑食性である。

鳥類

現地調査によって確認された鳥類は、14目29科63種です。
吉川市は平坦な地形で、大部分が住宅地と水田であり、樹林地が非常に少ないため、山地性や樹林地性のものはとても少なく、わずかにコゲラやシジュウカラなどが少数確認されるにとどまっています。それに対して、スズメ、ムクドリ、キジバト、ハシブトガラスなどの都市近郊に多い鳥類が多く確認されています。
また、カワウ、サギ類、カモ類、コチドリ、イソシギ、タシギ、コアジサシなどの水鳥やチョウゲンボウ、カッコウ、ヒバリ、コヨシキリ、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロなど草地性の鳥類も確認されており、都市化が進みながらも、このような鳥類が生息できる環境も残されているといえます。

市内で見られた主な鳥類

  • カイツブリ目 科数:1 種数:1 、カイツブリ
  • ペリカン目 科数:1 種数:1 、カワウ
  • コウノトリ目 科数:1 種数:6 、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ
  • タカ目 科数:2 種数:4 、ノスリ、チョウゲンボウ
  • カモ目 科数:1 種数:6 、カルガモ、コガモ、マガモ
  • ツル目 科数:1 種数:1 、バン
  • チドリ目 科数:3 種数:7 、タゲリ、タシギ、コアジサシ
  • ハト目 科数:1 種数:3 、シラコバト、キjバト
  • オウム目 科数:1 種数:1 、セキセイインコ
  • カッコウ目 科数:1 種数:1 、カッコウ
  • アマツバメ目 科数:1 種数:1 、ヒメアマツバメ
  • ブッポウソウ目 科数:1 種数:1 、カワセミ
  • キツツキ目 科数:1 種数:1 、コゲラ
  • スズメ目 科数:13 種数:29 、ヒバリ、ハクセキレイ、セッカ、ホオジロ、スズメ
  • 合計 科数:29 種数:63

甲殻類

十脚目 ザリガニ科 アメリカザリガニ

特徴:体長10センチメートル 昭和5年頃アメリカから食用ガエルのエサとして移入された物が、河川、湖沼、水田などで自然繁殖するようになったと言われている。日本在来のザリガニに似ていますが、はるかに生活力が強く、雑食性である。

十脚目 ヨコエビ科 ニホンヨコエビ

特徴:体長8から12ミリメートル 本州および九州の湖沼、河川、渓流などの石の下に見られる。体を横にして水中を泳ぐことからヨコエビの名がついた。

軟体動物

基眼目 モノアラガイ科 ヒメモノアラガイ

特徴:殻高1センチメートル 殻径0.7から0.9センチメートル 各地の田や溝などにすむ巻貝で貝は右巻き。モノアラガイより小さくて、色がやや濃い。