平成29年度の市政運営にあたって(平成29年4月1日) 

 「価値ある未来を、共に」を合言葉とし、市長に就任し2年が経過いたしました。

 この間、市政運営の新たな方向を示す「第5次総合振興計画・後期基本計画」や「市総合戦略」、「市教育大綱」を策定してまいりました。

 また、昨年度は、市制施行20周年の年であり、「さくら祭り」「いくべ~よし、川まつり」「全国なまずサミット」「産業フェア」「文芸よしかわ」「市民劇団」など様々な事業・イベントを展開してきましたが、これらは20周年を祝う一度限りの花火ではなく、それぞれに理念・意味を持ち、戦略的に現場へ「未来への種」として蒔いてきたものです。

 平成29年度は、こうした「未来への種」を大きく育てる「水と光」の予算としてメリハリを意識した予算編成を行いました。

 そうした中、ここでは、『平成29年度施政方針』の中から重点施策を2つご紹介させていただきます。

 

 1つ目は、「減災対策」でございます。

 私はこれまで、災害により被害にあった首長や専門家の方々を訪ね、意見交換を重ねてきましたが、皆さん「行政だけでは市民の命は救えない。その事実を市民に伝え、自らの命は自ら守るということの徹底を図るべき。それこそが行政の責任だ」、また、「防災という言葉は人間のおごりだと痛感している。少しでも被害を減らそうと考える『減災』という謙虚な捉え方が必要だ」との意見で一致しており、私も同様の考えを持つに至っています。

 そこで市では、「減災」という視点を柱に据え、今年、平成29年を「減災元年」とした中で、自助・共助・公助の連携を図ります。

 具体的には、『(1)出前講座などを通して「減災」に対する個人意識の向上』を図るとともに、水害に対しても備えや取組みが重要であると認識し、『(2)吉川小学校区で、水害を念頭に置いた「第2回減災プロジェクト」を実施』します。また、『(3)市内全小学校の5年生を対象とした「減災教育」を実施』し、将来における地域の「減災担い手」の育成に取り組んでまいります。

 次に、危機管理体制の強化として『(4)有事の際に迅速かつ的確な判断ができる退職自衛官を職員として配置』するとともに、『(5)国・県をはじめとする関係機関等との日常的な結びつきの強化』をさらに進めます。また、災害時の情報伝達を充実するため、これまでのSNSの活用、テレビのデータ放送等に加え、『(6)防災行政無線放送内容の電話応答サービスを導入』します。

 

 2つ目は、「吉川市教育大綱の実現に向けた取り組み」でございます。

 昨年度策定した吉川市教育大綱が掲げる「家族を 郷土を 愛し 志を立て 凛として生きてゆく」ことが出来る児童生徒の育成を目指し、学校づくりを推進してまいります。

 そうした中、教育大綱の実現に向け、非認知能力を高めることを意識し、『(1)旭小学校を研究校としてICT教育を導入』してまいります。また、「志を持った子供達を育てる」という理念の下、地域や学校などと連携を図り、『(2)三輪野江小学校において「放課後子ども教室」を開室』してまいります。

 さらに、小学校の総合的な学習の時間等において、『(3)吉川市の特産である「なまず」についての知識や調理方法を学び、食感や味を実体験する機会』を設けるとともに、中学校において『(4)テレビ電話アプリ(スカイプ)を使用した海外の学校との交流』を行い、コミュニケーションやプレゼンテーションの能力を高め、世界を視野に入れた志を育みます。

 

 結びにあたりまして、平成29年度におきましても市政運営のリーダーとして、「市民の幸福実感を追及する」こと、「共動によるまちづくりを推進する」ことを柱に、「価値ある未来」をこの吉川に創り上げられるよう全力で取り組んでまいりますので、市民の皆様の、より一層のご理解とご協力、また、市政への参画をお願い申し上げます。

 

 ここで、ご紹介させていただいた主な取組みは、ほんの一部でございます。

 この他にも、「子育て事業」、「福祉事業」、「産業・観光振興事業」、「都市整備事業」など、様々な取組みにチャレンジしてまいりますので、ぜひ、「平成29年度施政方針」をご覧ください。

 

平成29年4月1日

吉川市長 中原 恵人

 

 

平成28年度の市政運営にあたって(平成28年4月1日)

  目の前の大きな課題として捉えていた「新庁舎建設」や「新中学校建設」、「吉川美南駅東口周辺地区整備」については、「市長キャラバン」や「他の事例視察」、「関係者協議」などを行う中で、市長就任後のこの1年間でスピード感を持って方針を示し、事業が進展し始めております。

 それらを踏まえ、今後1年間に渡る、「平成28年度の主な取組み」をいくつかご紹介させていただきます。

 

 1つ目は、「防災対策」でございます。

 未曽有の災害となった東日本大震災から間もなく5年を迎えます。私も、大震災発生後被災地に入り自然災害の猛威を直接感じる中で支援を行ってまいりましたので、一日も早い復興を強く願う一人でございます。

 さらに、平成27年9月の関東・東北豪雨では、当市で初の避難勧告を発令する事態となりましたので、このテーマへの取組は、大変重要なものと再認識をしております。

 そこで、まず、『(1)地域防災計画と吉川市総合治水計画を改定』いたします。また、吉川駅周辺の浸水被害を軽減させるため、木売落しを活用した貯留施設の整備に向け、都市計画の協議を国や県などと進め、さらに、須賀地区、南中学校周辺地区を始め、『(2)今回浸水被害のあった地区での被害軽減』を図ってまいります。

 自然災害への備えにつきましては、減災への理解を深め、自助・共助・公助が連携することが大切でございますので、『(3)美南小学校を会場として総合防災訓練を実施』し、更には、『(4)自主防災組織や児童生徒などに対する啓発活動』に取り組んでまいります。そして、災害被害を最小限に抑え、二次災害を防ぐためには、正確で迅速な情報伝達が不可欠であることから、放送の音質の向上と他の防災システムとの連動を高めるための『(5)防災行政無線のデジタル化』や、災害時の情報伝達ツールを増やすために『(6)テレビ埼玉データ放送の活用を実施』いたします。さらに、『(7)国・県・関係機関との、日常的な結びつきの推進』を図ります。

 

 2つ目は、私のテーマでもある「価値ある未来を、共に」の「共に」にも重なる「市民参加のまちづくり」でございます。

 「市民参加のまちづくり」につきましては、『(1)「市民シンクタンク」を設置』し、市民の専門的知識や経験を市政に反映した、市民目線の市政運営を実現してまいります。さらに、現在は、県で行っている『(2)特定非営利活動法人の認証を市で行う』こととし、『(3)市民活動団体助成制度を創設』すること、また、『(4)「地区担当官」を配置』することで、市民との信頼と連携に基づく協働のまちづくりを推進してまいります。

 地域の課題解決に向けた取組を行う自治会に対しましては、引き続き地域活動や集会施設整備への支援を行うとともに、『(5)「どこでも市長」を展開』する中で、共動での課題解決を図ってまいります。

 

 3つ目は、「市制施行20周年記念事業」でございます。

 当市は、平成28年4月に市制施行20周年を迎えました。そうした中、平成28年度は1年を通じて、当市に功績のある方々を表彰する20周年記念式典のほか、市民と市職員がプロジェクトチームを組織して企画・実施する特別記念イベントなどの事業を展開し、市民相互の一体感と吉川への愛着心を高めてまいります。

 さらに、私は、この慶事に際し、改めて当市の歴史と先人を、感謝の気持ちを持って振り返り、我らが郷土を再発見する機会と捉え、当市にある資源を掘り起こし「オール吉川での前進」により、ここからさらに20年先の未来に向けた新たな出発の年としてまいります。

 

 結びにあたりまして、平成28年度も引き続き「価値ある未来を、共に」の考えの下、「チャレンジ」を基本姿勢とした市政運営に取り組んでまいりますので、市民の皆さまの更なるご理解とご協力、また、市政への参画をお願い申し上げます。

 

 ここで、ご紹介させていただいた主な取組みは、ほんの一部でございます。

 この他にも、「子育て事業」、「福祉事業」、「産業振興事業」など、様々な取組みにチャレンジしてまいりますので、ぜひ、「平成28年度施政方針」をご覧ください。

 

平成28年4月1日

吉川市長 中原 恵人

 

初登庁にて(3月9日)

 2月22日の市長選において多くの皆さまにご支援をいただき、3月7日に吉川市長に就任いたしました中原恵人でございます。

 早春の寒い朝、そして少し雨も混じる中、多くの皆さまにお迎えいただきまして、皆さまと共に、新しい吉川の1ページ目をめくることができるということを、非常に嬉しく思っております。

 皆さまの熱いご期待を、私自身のエネルギー、そして責任感にかえて、これから一所懸命に走っていきたいと思っております。

 しかし、ご存じのとおり、市長がすべてをできるわけではありません。吉川市章 

 市役所前にはためくあの旗は、吉川市章であり、吉川、旭、三輪野江の3つの地域が融合する街ということでつくられた市のマークです。紅白のめでたい配色に、川をかたどり、蓮の花のような、そして祝い袋の水引きのような美しいフォルム。そして真ん中には、幸運の「吉」の字。次の吉川もこのマークにならって進めてゆきたいと思っております。

 

  1つ目の「花弁」は、まず市民の皆さまです。

 これからは、行政がすべてをやってくれる、あるいは行政の言うことを聞いていればいい、そういう時代ではありません。皆さまができることは皆さまで、そして地域でできることは地域でやっていくという自立が必ず必要になってきます。そしてもうひとつ、皆さまの経験、知恵、そしてキャリアは吉川の宝です。ぜひそれを今後の市政の中で活かしていただきたい。そして、活かしていただけるような方法、形を私は一所懸命作ってゆきたいと考えております。

 2つ目の「花弁」は、市民の代表である市議会の先生方だと思っております。

 本日は議長を始め、多くの市議の先生方にお集まりいただいておりますけれども、二元代表制として、市政をチェックする、そういった役割や視点はもちろんとても大切なものです。しかし、すでに選挙は終わりました。すべてをリセットして、この人口7万人、そして32㎢という小さい街ながらも、顔と顔が見える温かい街「吉川」の未来を共に創ってゆく仲間なのだという気持ちでスクラムを組み、その中で討論をしてゆきたい、そのようにお願いしたいと思っております。

 そして、3つ目の「花弁」は、市職員の皆さまです。

 私は、「公僕」という言葉、「行政サービス」という言葉があまり好きになれません。どうしてもそこに、市民と行政の溝を感じてしまうからです。当然職員は、市民のために働きますが、「市民のために」からではなく、「市民と共に」という感覚から始めていただき、その結果として、吉川市がよくなり、市民のためになる、そのような気持ちを持って、仕事に突き進んでいただきたいと思っております。そして、職員の皆さまが、責任と充実を感じられるように、組織や環境をきちんと調整してゆこうと考えております。

 それでは、私自身、市長として何をするのか。手を振ってあいさつをする中原市長

 あのマークには川の流れや水路が描かれております。まさに川や水路のように、市民、政治、行政の中を縦横無尽に市長が走ることによって皆さまを結び付け、マークの真ん中ある幸運の「吉」を、この吉川の地に、みんなで作り出せるように、大きな花を咲かせることが出来るように、この4年間走り続けたいと思っています。

 まさに市のマークのように、「三位一体型の前進」の4年間としてゆきたい。

 それをまず、皆さまにお伝えしてから、仕事を始めたいと考えました。

 結びにあたりまして、吉川のために、ここからの4年間のすべてを捧げてゆくことをお誓いし、私の就任のご挨拶とさせていただきます。

 4年間よろしくお願い致します。 

 

 

平成27年3月7日  

   吉川市長 中原 恵人