ご注意!住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等について

事例

  • 通行人が屋根から白煙が上がっているのを発見。居住者が不在であったため、発見者が消防機関に通報し、消防隊員が消火した。
    屋根およびモジュールの一部が焼損した。
  • 屋根から煙が上がっているのを近隣住民が確認し、消防機関へ通報した。
    数枚のモジュールが焼損し、その焼損箇所下の野地板も焼損。屋根に穴が開いた状態になっていた。
  • 外壁に設置していたパワーコンディショナ周辺から発火していることを近隣住民が発見し、居住者が消防機関に通報、居住者が消火器にて消火を実施し、その後、消防隊員が鎮火を確認した。
    アレイケーブルおよびそれを収納する電線保護管が一部焼損し、外壁一部が焼損した。
  • 居住者は不在で、近所の子供が屋根から煙が出ているのを確認し、消防機関へ通報した。発煙部のモジュールを外すとアレイケーブル付近にまだ火がくすぶっている状態であった。
    アレイケーブルおよびモジュール1枚が焼損し、熱で瓦が割れた。
  • 居住者が2階に在宅中、パチパチと音がし、窓を開けると異臭を感じたが、自宅の異臭とは思わずにいたところ、その後、近隣住民から屋根の発煙を知らされ消防機関に通報した。
    屋根裏10平方メートルおよびモジュール7枚が焼損した。
  • 不在中の居住者宅で火災の警報が作動したため警備会社担当者が駆けつけた。室内に煙が漂っていたが、2階の窓を開けたら警報音は止まったので許可を得て帰った。その後、帰宅した居住者が住宅内を確認した結果、屋根裏収納庫で焦げている部分があったので消防機関に通報した。
    アレイケーブルの一部および屋根裏2平方メートルが焼損した。
  • 居住者が帰宅したところ、太陽光発電モニターの電源が入っておらずブレーカーも落ちていることを確認した。その時、室内に焦げ臭い匂いがしたが、屋外の確認をしなかった。翌日、製造業者に連絡がつき、2日後に状況を確認しに来てもらった。その結果、屋外の配線部分が燃えていたため居住者が消防機関に通報した。
    モジュールからパワーコンディショナまでのアレイケーブル6本およびアース線1本が焼損した。

住宅用太陽光発電システムに起因した住宅の火災に充分ご注意ください

1.住宅用太陽光発電システムは、モジュールの設置形態等によって火災リスクが異なります。

2.モジュールの設置形態等を以下のとおりにすることにより、火災リスクを減らすことができます。

  • 鋼板なし型は、モジュールまたはケーブルが発火した場合に、ルーフィングおよび野地板へ延焼するリスクがあります。
    モジュールの設置形態を屋根置き型または鋼板等敷設置型にすることで同リスクを低減できます。
  • 鋼板等付帯型は、ルーフィング上に敷設置されたケーブルが発火した場合に、ルーフィングおよび家地板へ延焼するリスクがあります。
    ケーブルの挟み込みを防ぐ構造、かつルーフィング上にケーブルを可能な限り敷設しないような施工にすることで同リスクを低減できます。
  • 地絡検知機能を有していない製品は、地絡の検知が遅れ、同一ストリング内の2点地絡が発生した場合に、火災に至るリスクがあります。
    地絡検知機能を有した製品とすることで同リスクを低減できます。

3.住宅用太陽光発電システムを購入し使用する前に、同システムを用いて売電を行う場合には、事業者としての点検等の義務も併せて負うこととなります。

アドバイス

住宅用太陽光発電システムによる火災事故を防ぐためには、定期的な保守管理等を実施することが重要です。
詳しくは、製造元の事業者等に確認を行ってください。
また、少しでも異変(異音、異臭、発煙)があった場合は、すぐに消防機関へ通報してください。

住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等に関する情報

消費者庁のホームページ

住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等(外部リンク)

参考情報

吉川市消費生活センターにご相談ください!

国民生活センター「見守り新鮮情報 一覧」はこちら(外部リンク)

国民生活センター「子どもサポート情報 一覧」はこちら(外部リンク)

県消費生活支援センターはこちら(外部リンク)

 

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