経営戦略策定の趣旨と位置付け

策定の趣旨

 吉川市では、昭和53年から下水道施設の整備を進めてまいりました。しかしながら、近い将来、人口減少により下水道使用料収入が減少し、管路を始めとする下水道施設の老朽化に伴う取換えや災害に備えた強化に多額の費用が必要となることが想定され、下水道事業を取り巻く環境は、一層厳しくなることが見込まれます。
 このような状況に対応するためには、組織や事務の効率化、施設管理の見直しなどに取り組み、「投資試算 」と「財源試算 」を均衡させた収支計画を策定し、中長期的な視野で事業経営に取り組んでいくことが必要です。
 これを踏まえて経営の基本計画である「吉川市下水道事業経営戦略」を策定しています。

計画の位置付け

 吉川市下水道事業経営戦略は、「第5次吉川市総合振興計画」や「ストックマネジメント実施方針」等の各種計画と整合を図り、策定しています。

計画期間

 令和3年度から令和12年度までの10年を本戦略の対象期間とします。

基本理念と基本方針と主要施策

基本理念

 今後、人口減少による下水道使用料収入の減少が避けられない中で、これまでに整備した下水道施設の老朽化が進んでおり、更新や耐震化が必要なため、財政状況が厳しくなっていくものと見込まれます。

 しかし、どのような状況であっても、下水道事業は安全・安心な下水道サービスを安定して供給する責任があり、吉川市では「安心・安全な下水道サービスの提供と、安定した生活環境を未来へつなぐ」を基本理念に、持続可能な下水道事業の実現に向けた中長期的な経営の基本計画として経営戦略を策定しています。

基本方針

 本市では経営戦略の基本方針として「清潔で快適な水環境」「災害に強い下水道」「持続可能な事業経営」の3つの基本方針に分けた上で、9つの主要施策を計画しました。

基本方針の実現に向けた主要施策

1.清潔で快適な水環境

 1-(1)水質改善

 1-(2)適正な維持管理

 1-(3)住民の満足度向上

 1-(4)接続率の向上 

2.災害に強い下水道

 2-(1)雨水対策の推進

 2-(2)管渠等設備の耐震化

 2-(3)危機管理体制の強化

3.持続可能な事業経営

 3-(1)投資の合理化

 3-(2)経営基盤(ヒト・モノ・カネ)の強化

吉川市下水道事業経営戦略

 吉川市下水道事業経営戦略.pdf [ 2723 KB pdfファイル]