認知症の初期発見、受診、治療は、その後の認知症の人の生活を左右する非常に重要なことです。

認知症は初期に発見し、治療を受けることによって進行を遅らせることや、症状を軽くできる場合もあります。認知症の診断は初期ほど難しいため、専門の医療機関への受診が不可欠です。

 初期に受診することのメリット 

1 治る病気や、一時的な症状の場合もある

脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などによる認知症の場合は、脳外科的処置で劇的によくなる場合があります。その他、甲状腺ホルモン異常は、内科的治療でよくなります。

2 進行を遅らせることができる

アルツハイマー病は、早期ほど薬で進行を遅らせることができます。薬を初期から使い始めると、健康な時間を長くすることも可能になります。脳血管性認知症の場合も、原因となる脳の病気を再発しないことにより、認知症の進行を抑える可能性が高くなります。

3 生活の障がいを軽減できる

病気が理解できる時点で受診し、少しずつ理解を深めていけば、食事や衣服の着替え等、生活上の障がいを軽減でき、その後の生活困難を軽減させることも可能です。

4 準備ができる

生活上の障がいの軽いうちに、障がいが重くなった時の後見人を決めておく(任意後見人制度)等の準備をしておけば、認知症であっても自分が願う生き方を全うすることは可能です。