家族だからできることがあります            

本人中心の接し方が大切です

認知症で記憶などに障がいが出ても、人としての感情の働きがなくなってしまうわけではありません。認知症の人の気持ちを知って、温かい気持ちで接することが大切です。

よい感情を残すように心がけましょう

事実関係は忘れても、感情は長く心の中に残っているものです。優しく思いやりのある接し方を心がけ、いつも穏やかな感情を引き出してあげてください。そうすることで認知症の人は安心し、お互いに信頼関係を築くことができます。

笑顔で接するようにしましょう

認知症が進んでも、相手の表情から喜怒哀楽の感情を読み取る能力は、さほど低下しないことが分かっています。言葉でコミュニケーションが取れない場合でも、笑顔で接することが重要です。

本人にできることはやってもらいましょう

一度に処理できる情報量が減ったりしますが、しっかり時間をかければ上手にできることはたくさんあります。認知症の人のペースに合わせて援助し、本人が出来ることはやってもらいましょう。

日常生活の工夫

ちょっとした工夫で、日常生活を困らずに送ることができます。繰り返して覚えた記憶は比較的よく保たれます。

メモ

大切な約束や連絡先などは、家族が決めた方法で分かるようにしておきましょう。

ボード

ボードに一日の予定を書いて壁にかけておくと、次の行動に困らずにすみます。

カレンダー

カレンダーを毎日確認する習慣をつけるのもよいでしょう。

アルバム

何度もアルバムを見て、これまでのことや周りの人の顔を再学習するのもよいでしょう。

健康管理をしましょう

生活習慣病を予防する

認知症は生活習慣病の延長上にあることが、疫学調査で報告されています。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が、血管性認知症のみならず、アルツハイマー病発症の危険因子とされています。生活習慣病を予防・コントロールするために、かかりつけ医または市役所、各地域包括支援センターの保健師、栄養士にご相談ください。 

楽しみながら散歩したり、部屋で軽い体操を

室内に閉じこもると、筋力が衰えて転びやすくなります。会話を楽しんだり、風景の写真を撮ったりして、楽しみながら散歩しましょう。また気持ちよく体を動かす程度の体操をして、筋力低下を防ぎましょう。

昼夜が逆転しないよう、1日のリズムを整える

夜眠れなくなったら、日中は外に出て軽く運動し、ほどよく体を疲れさせるとよいでしょう。昼寝をする場合は30分以内にとどめ、昼夜が逆転しないようにしましょう。

認知症の進行を遅らせる脳活性化リハビリを

音読や計算、かるた、トランプ、ゲーム、楽器演奏など脳活性リハビリにはいろいろありますが、大事なポイントは、家族や仲間と一緒に楽しく行うことです。コミュニケーションをとりながらほめることも忘れずに。ほめ言葉は本人のやる気を引き出します。

ただし、本人が嫌がるのに強制するのは禁物。ストレスが増し、逆効果です。

家族が元気でいましょう

家族(介護する人)が何でも背負い込んでしまうと、介護疲れから介護うつになる危険があります。福祉サービスを利用したり、愚痴を言える仲間を見つけたりして、息抜きしましょう。

認知症カフェ(なまりんオレンジカフェ)

認知症カフェは、認知症の人とその家族、地域住民の方々など誰でも参加でき、集う場です。温かいコーヒーなどを飲みながら、団らんや情報提供、レクリエーションなどをしながら、楽しい時間を過ごしています。

カフェには専門職も参加していますので、認知症のことや医療、介護のこと、日々の生活で心配なことなど、お気軽にご相談ください。

介護者のつどい

家族の困っていることや知りたいこと等への知識を深めるため、講習会を行ったり、家族の思いや抱えている悩みを話せる場です。

認知症サポーター ~認知症の人の応援団~

認知症サポーターは、特別なことをする人ではなく、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かい目で見守る人のことです。吉川市には、認知症サポーターが2,718名います(平成27年度2月末現在)。認知症の人には人間の杖が必要です。認知症の方や家族の気持ちを理解して、さりげなく、自然に支援します。