目標と目的のちがいってなんだろう(令和7年1月)
新しい年が始まると「今年の目標を立てよう」という話をよく耳にしますよね。でも「目標」って何だろう。そして「目的」とはどう違うんでしょうか。
今回はこの2つについて考えてみましょう。
目標と目的のちがい
目的は「なぜそれをやるのか」というゴールや理由のことです。
一方、目標は「目的をかなえるために立てる具体的なステップ」のことです。
例えば、こんなふうに考えられます
- 目的:もっと速く走れるようになりたい(これが最終的なゴール)
- 目標:毎日10分間、全力で走る練習をする。(ゴールに向かうための具体的な行動)
目的はどうしてそれをやりたいのかという“気持ち”や“理由”が含まれています。
目標はその目的をかなえるための“計画”です。
目的についてもっと考えてみよう
目的は、自分の「大きな夢」や「やりたいこと」を表すものです。たとえば、こんな目的を考えてみてください。
1. サッカーがもっと上手くなりたい!
なぜでしょう?「試合で活躍したい」「友達ともっと楽しみたい」「プロの選手になりたい」など、理由はいろいろあると思います。
目的を考えるときには、「どうして?」と自分に質問してみるのが大切です。
2. 絵を上手に描けるようになりたい!
なぜでしょう?「自分の考えを絵で伝えたい」「将来、イラストレーターになりたい」など、思い描く未来があるはずです。
3. 勉強をがんばりたい!
なぜでしょう?「テストでいい点を取りたい」「将来、やりたい仕事に近づきたい」など、勉強する理由が見えてきます。
目標を立てるポイント
目標は、目的に向かって一歩ずつ進むための具体的な計画です。目標を立てるときは、こんなことを意識してみましょう。
1. 具体的にすること
「もっと上手になりたい」ではなく、「1日30分ピアノを練習する」といった具体的な内容にする。
2. できそうなことにすること
いきなり「サッカーでプロ選手になる!」は大変です。まずは「リフティングを100回できるようにする」など、今の自分に合った目標を作る。
3. いつやるか決めること
「宿題を早く終わらせる」ではなく、「帰ってきたら15分休んでから宿題を始める」と、時間を決めると続けやすくなります。
目的と目標の関係
簡単に言うと、
- 目的は“なぜやりたいのか”を明確にすること。
- 目標は“どうやって実現するか”を計画すること。
目的がしっかりしていると、目標を立てるのも楽しくなります。そして目標をクリアしていくことで、目的に少しずつ近づくことができます。
新しい1年が、みなさんにとってたくさんの発見と成長につながりますように!
まずは「目的」を考え、それを実現するための「目標」を立てて、一緒に挑戦していきましょう!