人はそれぞれ違って当たり前ートットちゃん・さかなクンの少年時代ー

みなさん、こんにちは。元気に夏休みを乗り越えられましたか。
9月に入りましたね。残暑は急には収まりませんが、だんだん気候がよくなって学習やスポーツに適した季節が間近です。もう少しの辛抱です。
さて、今回は子供のころ、親や先生をとっても困らせた子供だったのに、今ではテレビなどで大活躍のお二人の方の小学1、2年生のころのお話です。
人気絶頂のお二人の小学生時代をのぞいてみましょう。

トットちゃんー君は本当はいい子なんだよ!ー

最初は黒柳徹子(くろやなぎてつこ)さん。愛称は「トットちゃん」です。
「てつこ」なのに「トットちゃん」なんです。
周囲の人はちゃんと「てつこちゃん」と言っているのですが、彼女の耳には「とっとちゃん」と聞こえていました。
その「トットちゃん」が小学校1年生の時のお話です。
あるとき、お母さんは学校の先生に呼び出されて、こんな「苦情」を言われてしまいます。

「(机のふたを)1回だけならまだしも、何かを取り出すたびに、しまうたびに何回もバタンバタンといわせて、1時間中やっておりましたので、教室はうるさくてたまりません。授業どころではありません!」
※昔は机にふたがあって、それを持ち上げて道具の出し入れをしていました。中身を出したら、元通りふたをバタンと閉めます。この音が結構大きな音でしたので、多くの人はそっと閉めますが、そこはトットちゃん、バタンと大きな音を立てて閉めていたのです。

「またある時は、(徹子さんが)窓辺にもたれて外を見ていると思ったら、『チンドン屋さんが来るのを待っているの』と言うのです。お宅のお嬢さんは授業中にもかかわらず、窓のすぐそばにチンドン屋さんを呼んで、1曲演奏させたのです。おかげで子供たちが窓辺に集まって、チンドン屋さんの演奏に夢中です。授業どころではありません。」

こんなことがあったので、お母さんは先生から、トットちゃんの退学を宣告されてしまいます。
のちに黒柳さんはこの辺の事情を「『とにかく落ち着きがなくて、ずっと動いているか、しゃべっているかで、ほかのお子さんの迷惑になるんです』と先生に言われた。」と述懐されています。

何とトットちゃんは小学校1年で、退学させられたのでした。

困ったお母さんは今度は「退学にならない学校」を探し、トットちゃんの個性を伸ばすような教育をしてくれる学校に入学させたのでした。
その学校でトットちゃんはすばらしい校長先生に出会い、「君は本当はいい子なんだよ。」という言葉を胸に生きていきます。

現在はテレビの司会やユニセフ親善大使、パンダ保護にと大活躍です。

※参考 「窓ぎわのトットちゃん」「トットひとり」

さかなクンーこのままでいいんです!ー

二人目はさかなクンです。さかなクンは小さいときは、魚に興味をもっていませんでした。
多くの男の子がそうであるようにさかなクンはトラックに夢中でした。中でもごみ収集車が大のお気に入りでした。
そんなさかなクンが魚に興味を持ち始めたのは小学校の2年生の時です。
友達の落書きに足が8本ある謎の生物とウルトラマンが戦っている絵を見つけて、衝撃を受けます。
「何だ、この変な生き物は」というわけで放課後図書館で図鑑を調べて、それは「たこ」だと知ります。
ここから大変なことになります。
1か月間ずっと、さかなクンはお母さんにタコの料理を所望します。
お母さんも根気よく味付けを変えて1か月タコを食事に出し続けました。
そして、毎週日曜日は水族館通いです。タコの水槽の前で1日中見入っていました。
こんなさかなクンですから登校してランドセルを開けたら、中身は魚の図鑑だらけで、教科書などは入っていないこともありました。
お母さんは学校の先生に、「授業中は好きな魚の絵ばかり描いていて、勉強はそっちのけです。もっとちゃんと勉強させてほしい。」と言われました。
それでも、お母さんは「わかりました」とは言いませんでした。「あの子はそれでいいんです。」と話されたそうです。
このとき、もしお母さんが「わかりました」と答え、「さかなクンの個性あふれる行動」を禁止していたら、今のさかなクンは誕生しなかったでしょう。

 現在ではさかなクンは東京海洋大学の先生でもあり、魚の専門家としてテレビや講演等で大活躍です。          

※参考「さかなのなみだ」解説文

自分の個性を生かして自分だけにできる何かを

お二人の小さい頃の話を読んでいかがでしたか。
思いっきり個性豊かな少年時代ですね。しかし、その行動を「個性」と考えて、さらに伸ばしていくように考えたお母さんをはじめ、家の方の育て方に感銘を受けます。
つい、大人は個性を抑えてみんなと一緒に行動することを求めてしまいがちです。どうすることがその子供にとって一番いい方法なのかその視点を忘れないようにしたいものです。また、私も「自分の個性を発揮してできることは何かな。」と日々考えたりもしています。
みなさんも「自分の個性を発揮して、自分だけにできる何か」を見つけてみませんか。