二十四の瞳(壺井栄)

子どもたちと先生の心の交流を描いた物語を紹介します。

物語は、昭和のはじめ、小豆島の岬の分教場に大石先生という新任の女性教員が赴任したところから始まります。小豆島
大石先生が初めて受け持ったのは12人の子どもたち。
ある日、先生は、子どもたちが作った落とし穴に落ちて大けがをして、長い間学校を休むことになりました。
幼い子どもたちは、先生に会いたい一心で見舞いに行きます。
親には内緒で、迷子になって、泣きながら、ようやくたどり着いた先生の自宅。
先生を囲んでの楽しい時間でした。そしてそのときとった1枚の記念写真。

時は流れ、やがて戦争がはじまります。
教え子の中には戦死した子どももいました。
先生の夫や家族も亡くなりました。

そうした暗黒の長い時代を経て、大石先生は再び代用教員として岬の分教場に戻ってきたのです。
そこで出会ったのはかつての教え子のその子どもたち。
大石先生は涙ながらに出席を取ります。

「大石先生が帰ってきた!」親たちは大喜び。早速の同窓会です。
「先生、あの時の写真です。」取り出されたあの時の記念写真を見ながら、戦争で失明した磯吉が全員の位置を指し示します。
目の見えない磯吉にもその写真だけは見えていたかのようでした。

のどかな漁村を舞台にした、12人の子どもたちと大石先生の心の交流を描いた物語です。
ぜひ手にしてみてください。