市では平成28年4月から、NPO法人設立認証事務の権限移譲を受け、市内には17のNPO法人が組織され、また現在設立相談中の団体もあること、さらには、市民シンクタンク事業による市民発想の政策提言など、市民活動の裾野はますます広がりをみせています。

日々、複雑・多様化する社会課題の解決を図るため、さらには吉川市にもいずれ訪れる超高齢社会や人口減少などを見据えると、市民、市民活動団体やNPO等との関わりや協働・連携は、ますます重要なものとなることが予測されます。

そこで、市民活動やNPO等との協働によるまちづくりのさらなる推進を図る契機とするとともに、市民活動の活性化をめざして、次の通り講座を開催しました。 

平成30年度

市民活動推進講座「心の健康」から考える共生社会 地域・社会にできること

  • 日時、平成30年9月13日(木曜日)午後2時から4時まで
  • 場所、吉川市役所304・305会議室
  • 講師、元埼玉県立精神保健福祉センター 精神保健福祉部長(臨床心理士)菊池 礼子 氏
  • 内容、
    • 心の問題は増えている?:職場におけるメンタルヘルス対策、自殺対策基本法
    • 引きこもり・不登校と精神保健領域の問題:引きこもりの評価・支援に関するガイドライン、ひきこもり支援者読本、各種実態調査
    • 支えるために:失敗学の難しさ、カウンセリングマインド
    • ひきこもりへの支援:支援のケース など
  • 対象、市民、市民活動団体、シンクタンク研究員、民生委員・児童委員など
  • 参加者数、38人
  • 感想、
    • 「心の健康」は誰にでも関係する課題にも関わらず、普段は具体的に考える機会がないと思います。この問題は「対処」より「予防」がより重要と考えます。そのための、大変役に立つご講話をいただき、感謝申し上げます。
    • 年2度、我々の地域だけですが高齢者宅(特に独居・夫婦のみ)240世帯の声掛け訪問をしていますので、大変勉強になりました。スクールガードをするうえでも、子どもたちの接し方の良い勉強になりました。
    • 精神障がいの方と接していますが、病気の内容と接し方についてよくわからなかったので、とても参考になりました。 など

平成29年度

市民活動推進講座「地域を盛り上げよう 市民活動のための3つのヒント」

  • 藤井先生による講演。30名を超える参加がありました。日時、平成30年1月26日(金曜日)午前10時から正午まで
  • 場所、吉川市中央公民館301・302講座室
  • 講師、埼玉県共助仕掛人 藤井 美登利 氏
  • 内容、
    • あなたのNPO目指す形は?(ミッションの再確認)
    • ひと・ばしょ・つながるヒント
    • お金のヒント(助成金、基金、クラウドファンディング事例の紹介) 等
  • 対象、市民、市民シンクタンク研究員、市民活動団体等の方
  • 参加者、32名

市民政策提言講座(勉強会)「市民に政策提言はできるのか」・交流会兼報告会

  • 日時、平成29年8月18日(金曜日)午後1時30分から4時45分まで 講座の様子
  • 場所、吉川市役所04会議室
  • 講師、東京大学高齢社会総合研究機構 工学博士 後藤 純 氏
  • 内容、勉強会:政策・政策提言とは、公共政策となりうるには、交流会兼報告会:まちづくり・産業、交通の2グループに分かれて意見交換
  • 対象、市民、市民シンクタンク研究員、市民活動団体等の方
  • 参加者、15名

 

平成28年度

市民活動とこれからの協働・評価、協働のキホンと社会的インパクト評価

  • 粉川先生による講演日時、平成29年12月18日(日曜日)午前10時30分から午後0時30分まで
  • 場所、吉川市民交流センターおあしす ミーティングルーム4
  • 講師、武蔵大学社会学部教授 粉川 一郎 氏
  • 内容、
    • 市民活動の多くは「対価」が得られず、そのため「継続性」が担保されない。
    • 世の中にこのような課題があることをみんなに「知ってもらう」「知らしめる」必要がある。
    • 人々に「課題」を知らしめ、納得させて理解させる必要がある。⇒「メディア」の活用
    • 地域のことは地域で!という時代⇒明治、大正、昭和で意識が変化
    • 社会課題が多様化・複雑化。昔は公害問題にしても原因企業などが明らかであったりあまり複雑でなかった。今は、環境ホルモンから環境保護・里山保全など多様化。
    • 行政のような一律に公平・公正にやる機関では対応しきれない。
    • 協働黎明期の「協働」の目的はいずれも「行政ファースト」の考え
    • 「協働」の根っこにある「補完性の原理」(事例:千葉市(仮称)わたしのまちづくり条例)
    • 自分の住んでいる半径500メートル位の範囲は「自分たちファースト」で考えると良い
    • 首都圏、ベッドタウン都市は、中山間地域や過疎地域と違い、なかなか協働が進みにくい
    • 情報を出してもお金が返ってこない。人が来ない。⇒発信しない⇒不のスパイラル
    • NPOやNGOは、サービスをいくらしてもお金が入ってこない事業体で、難しい経営をせざるを得ない。⇒非営利組織の運営は、営利組織の経営よりもはるかに難しい!
    • 「協働」は成長の場であり、これら市民活動の認知、尊敬、プレゼンスを高める場として「協働」を使わなければならない
    • 「協働」という学校を通じて、NPOを自立した地域課題解決主体に育てる
    • 「協働」という場を活用して、NPOや市民活動の地域におけるプレゼンスを高め、多くの一般市民の参加の輪を広げる
    • 信頼できる事業体としての証明は何をもってするのか?⇒「評価」
    • 「評価」をいかに精緻にやるかは重要ではない。重要なのは「評価結果がどう人々に伝わるか」
    • 分かりやすく端的に組織や事業の「価値」を伝えることが重要。
    • 「価値」を測定したものをいかに「伝えて」いくか。
  • 対象、市民、市民シンクタンク研究員、市民活動団体等の方
  • 参加者、13名

参加型アイデア・ワークショップ「グラフィック・レコーディングによる可視化の紹介」

話題提供やワークショップの内容をレコーダーが即興で可視化しますまちづくりや市民活動のあり方に関してアイデアを発想するワークショップ。

話し合いの流れと成果を、グラフィック・レコーディングという手法を用い、即興でイラストや図表を用い、記録していきます。学習理解やアイデア発想などを促す手法として、国審議会や製品開発等でも活用されている手法。

話題提供・ワークショップの内容を、各テーブルに配置されたレコーダーが瞬時に記録する情報共有手法の紹介と、市民活動のあり方等を考えました。

  • 日時、平成28年12月4日(日曜日)午前10時30分から午後4時30分まで
  • 場所、吉川市中央公民館301・302講座室
  • 講師、文教大学人間科学部 准教授 二宮 雅也 氏、株式会社グラグリッド 取締役・エクスペリエンスデザイナー三澤 直加 氏ほか
  • 対象、市民、市民活動団体、イラストやデザインに興味のある社会人・学生など
  • 内容(タイムテーブル)
  • 午前の部:話題提供
    • 午前10時30分から正午まで
      • 話題提供「これからの市民活動と地域まちづくり」、講師:文教大学人間科学部 准教授 二宮 雅也 氏
    • 正午から午後1時まで
      • 話題提供のグラフィックレコーディングの解説、休憩
  • 午後の部「参加型アイデア・ワークショップ 可視化によるグラフィック・レコーディングの紹介」
    • 午後1時から1時30分まで
      • グラフィックレコーディング技術の紹介、ミニ講義、世の中での広まり、簡単テクニック紹介、ミニワーク
    • 午後1時30分から2時まで
      • ワークショップ・チェックイン:人口データ・推移、市民参加意識等の話題提供(市)

        吉川市ひと・まち・しごと創生総合戦略に掲載されている人口推移や推計、28年度吉川市市民意識調査結果における「まちづくり、ボランティアへの意識」、市内外国人登録者数などの話題提供を行いました。

      • ワークショップの目的、やり方の説明
    • 話し合い内容を可視化する技術を紹介します午後2時から3時45分まで
      • ワークショップ(各テーブルにグラフィックレコーダーを配置)
      • 話し合い内容のチーム発表
    • 午後3時45分から4時まで
      • まとめ・講評
      • 人材:あなたが欲しい(レコグニション…認められる)
      • テクノロジー:違う講座等との連携:オプション講座
      • 外国人:交流無いが故の差別・偏見、言葉の壁。あいさつ(勇気ある一歩、Challenge)
      • 仲間づくり:具体的な取り組み(明確化)。子育て(食とアレルギー等)
      • どうしたら参加したくなるのか?:理念が大切(共有)、体験、経験、サポートする人(コーディネーター)
    • 午後3時40分から4時30分まで
    • 自由閲覧時間、名刺交換タイム・懇談
  • 参加者、25名

市民政策提言講座(勉強会)「データの見方・捉え方、文書の書き方のポイント~よりよい政策提言にするために~」

  • 日時、平成28年11月24日(木曜日)午後予定
  • 場所、市民交流センターおあしす ミーティングルーム4
  • 講師、一般財団法人 地域開発研究所 上席主任研究員 牧瀬 稔 氏
  • 講演要旨、
    • 地方交付税 不交付団体は、県内で3自治体(戸田市、和光市、三芳町)のみ。共通点は?
      ⇒高速道路の結節点、外環が通っており倉庫が多く、固定資産税や法人市民税収入が多い。
    • 一般論として、高齢者数が増加すると、労働力人口が減る。
    • 自治体では職員数が減る一方、扱う事務量が増えている。
    • 自治体職員の超過勤務・うつ病が増加している。
    • 戸田市では、日本財団の補助金を活用し、事業自体は民間企業に委託し、学校におけるICT教育等を実施している。
      戸田市自体が支出している経費等はなく、あくまで市は、マネジメントに徹している。
    • 戸田市では、総じてマネジメントに徹しうまく民間資金・活力を活用しており、うつ病の職員も少ない。
    • 市民シンクタンク研究員の方にとって最大の目的は、事業を提案しなおかつそれが実施・採用されることだと思う。そうであれば、(1)お金をかけない事業 (2)職員をあまり使わない事業を提案したほうが効果的。
    • 財政的裏付け(予算)、民間活力・資金の活用、6W4H(What、Why、Who、Whom、When、Where、How)を意識すると良い。
    • プレゼンテーション 時の注意点
      • プレゼン時間が20分なら、0.8がけくらいで終えられると良い。
      • 立って行った方が印象が良い。
      • プレゼン時間を過ぎた瞬間に、いくら良い内容のプレゼンをしても、フロアは「×」という評価をする。時間超過は×。
      • 注意喚起をしたいときには、プレゼンテーションの背景を、黒色や黄色にすると良い。
    • 「共感 」を得る要素
      • アイコンタクト
      • ユーモア
      • 聴衆にメモを取らせる工夫:敢えてパワーポイントの資料を空欄にして、メモを取らせる
    • データの見方・捉え方
      • 1つの図表やグラフだけで判断しない。目盛の単位はどうか、基準年度はどうかなど、総合的に判断する。
      • データをみるときには、最低10年間くらいを見る必要がある。
      • アンケート結果などをみるときには、サンプリング(対象等)がどうか見た方が良い。
      • データは、平均値、最頻値、中央値でとらえる。
      • 値は、単位当たりに直す。母数が大きければ値が大きくなるのは当たり前。
      • 言葉に注意  例)資産・所得・富・収入
    • 文章の書き方のポイント
      • 自分が分からないこと(曖昧なこと)は書かない
      • 提言タイトルは13から16字以内が良い。最大でも25字以内。日本人がパっと見て理解できるのは13字まで。それ以降は理解度が提言していくという研究結果あり。
        参考:Yahoo!のトピックスは13字。
      • 文章構成は、起・承・結
      • 1文は80から100字以内。長文化すると、主語と述語の位置が離れ、意味が不明確・不明瞭になる。
      • 文章を短くし、接続詞をうまく使う。
      • あれこれそれ指示代名詞は避ける。
      • 文章において体言止めは使用しない。一方、箇条書きは体言止めを使用。
      • 強調したいときには、ゴシック、メイリオ体を使うと良い。
      • 文章には「見出し(13字以内)」を付ける。
      • 文章作成後は必ず推敲する。他人に読んでもらうのが一番良い。
    • ネーミングのポイント
      • ストーリ・おどろき・注目・共感・好奇心・一読・新規性・地域性・社会性
        (例)無農薬リンゴ ⇒ 奇跡のリンゴ (映画化までされた)
          台風で落ちて傷物になってしまったリンゴ ⇒ 落ちないリンゴ(受験生に売れた)
  • 参加者、32人

協働まちづくり講演会「協働で実現する活力ある超高齢社会」

  • 東京大学 高齢社会総合研究機構 後藤先生による講演日時、平成28年10月16日(日曜日)午前10時から正午まで
  • 場所、吉川市役所第二庁舎204会議室
  • 講師、東京大学 高齢社会総合研究機構 特任講師 後藤 純 氏
  • 講演要旨、世界がどこも経験していない「超高齢社会」をひかえ、どのような社会をめざし行動してけば良いのか等について事例紹介・講演がありました。
    • 自分の親世代が安心して暮らせないまちに、子も住みたいと思うだろうか。
    • 終末期の療養場所として、本人が思う居場所と実際は異なる。
    • 外出・社会・ボランティア参加するほど自立を維持しやすいという調査結果もある。
    • 社会性を維持することが心理状態・身体活動の機能低下を防ぎ、虚弱化を予防するという調査結果。
    • いかに目的をもって外に出てもらうか。特にこれからは団塊世代の男性。「独居老人」にさせず「独身貴族」に!
    • 各市の市民意識調査でみえること(65歳以上で一番困っていることは、いきがい、友達づくり)
    • 包括的関与:個人単位で気軽に集まって参加する関わり。(例)秋田市泉地区青空サロン
    • みんなで集まること(例えばワークショップ)の意義が社会的に高まっている。市民同士でワイワイ議論することやそこから派生した考えやアイデアが、専門家の意見よりも重要視される社会になっている。
    • 失敗した事業から、読みながら政策を打っていくことが必要。ある事業を一度やって成果が出る時代ではなく、次から次へと手を打っていく形があっている。
    • 練馬区まちづくり活動助成制度の紹介:申請書の書き方のサポートから、一年目の審査でだめでも次につながるアドバイスとサポートをしている。
    • 大和市協働事業制度の紹介:実現性と可能性を評価。協働事業はステップを踏むことが必要。事業を実施してからでないと見えてこない受益もある。
    • カンザスシティー コミュニティインディケータープログラムの紹介
    • 総合計画・まちづくり計画・地域福祉計画をリンクさせた地域住民自治型協働まちづくり制度の紹介
    • 小規模多機能自治の紹介:鶴ヶ島市ほか
  • 参加者、42名

シンクタンク研究員や市民活動団体の方、福祉事業所の方、市職員など42人が参加しました

NPO人等交流会・勉強会「NPO法人等の組織運営や事業展開・資金調達」

  • NPO法人等が集まり勉強会と交流会をしました日時、平成28年9月28日(水曜日)午後1時30分から5時まで
  • 場所、市民交流センターおあしす ミーティングルーム4
  • 講師、認定特定非営利活動法人日本NPOセンター 事務局スタッフ 吉田健治 氏
  • 内容、
    • 午後1時30分から3時30分まで、勉強会
    • 午後3時30分から5時まで、NPO法人・市民活動団体等の情報交換・交流会
  • 参加者、11団体・15人

 

 

市民政策提言講座(勉強会)「問題発見の視点と政策フレームワークの紹介」

  • 日時、平成28年8月11日(祝日)午前10時から正午まで 講座の様子
  • 場所、吉川市中央公民館301・302講座室
  • 講師、一般財団法人 地域開発研究所 上席主任研究員 牧瀬 稔 氏
  • 内容、市民シンクタンク研究員による今後の政策提言等に向けた講座として、政策の意義や統計データや問題発見の視点などの紹介
  • 対象、市民、市民シンクタンク研究員、市民活動団体等の方
  • 参加者、27名