第1回減災プロジェクトin美南小学校区 ~市民編~

防ぎきれないものが「自然災害」だという謙虚な気持ちから「自助」の意識を育む為に、市では「減災」という言葉をキーワードに災害対策を進めています。

そうした中、先日、美南小学校を会場とし、大規模な地震を想定した、第一回目の「減災プロジェクト」を開催。

市民の皆さんも美南地区はもちろん、様々な地域から多くの方々が参加してくださいました。

 シェイクアウト訓練

市長になってから2年間、県議会議員時代を入れれば6年間、東日本大震災をはじめ、水害の燕市、常総市、竜巻の越谷市、熊本地震など、被災した地域の市長や関係者、また学識者と意見交換を行なってきましたが、その誰もが同じように口にされるのが、

「行政は全ての市民の命を救うことは出来ない。その現実をしっかりと市民に伝え、市民が自らの命を自ら守る意識を高めなければダメだ」

ということです。

また、「自然災害は人知を超えたものであり、防げるものではなく、謙虚に『少しでも減らす=減災』という意識を持つべきだ」とも。

 

そうした中、今回からはじまる「吉川市減災プロジェクト」は、「なるべく現実に近い形にし、職員も指示を控えての市民参加型訓練にするように」と指示しました。

それでももちろん訓練のストーリー、シナリオを作成し、職員もあらかじめ配置する中で訓練をスタートしたわけですが、参加した市民の声の中には、「寒い中待たされた」、「段取りの説明がない」、「移動の案内が無い」など、改善すべきというご意見もありました。

しかし、現実に災害が起これば、職員も被災し、充分な人数確保は難しくなります。

真冬でも災害はやってきます。

物資や水の配給に長蛇の列が出来ます。

行政として、災害時には各団体への連絡・連携、各地域の被害状況の把握などが的確に進むように、そこは力を入れ強化をしていますし、今後もさらに進化させます。

また、災害前の現在には、被害を減らす為のインフラ整備、また情報提供にも力を入れています。

 

しかし、災害時の地域のリーダー役は、地域の方々が担うしかないのです。

そのために、「まず自分の命は自分で守る」。

これだけでも生存率が飛躍的に高まります。

 

次に、近所での安否確認、救出救助活動を。

 心肺蘇生法(AED取扱)訓練  初期消火訓練  

消防や自衛隊の到着前、地域での初動活動こそが重要です。 

そして、日頃から地域において避難経路の確認や、避難所設営の訓練、ルール決めなどをしておけば、いざというときでも、想定を超える事態となったときでも、初期の段階は自分の力・地域の力で乗り越えられることが出来ます。 

 避難所設営訓練  炊き出し訓練

いま吉川市では、いざという時の地域のリーダーとなる「地域防災リーダー」の育成に力を入れています。

また、テレビのデータ放送やSNSなど様々な形で情報提供ができるよう整備を進めており、現在は「防災行政無線の内容を確認できる電話番号」の試行なども行なっています。

市民一人ひとりの力、地域の力、そして行政の力を高め合わせ、吉川市の安心安全を築いてゆきたいと思っています。

 

今回の災害設定や連絡連携などの部分での反省点はしっかりと精査し、次回「第二回減災プロジェクトin吉川小学校区~水害編~(予定)」に活かしてゆきます。

次回もぜひ多くの方々に参加いただきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

平成29年2月20日

吉川市長 中原恵人