吉川市・新庁舎竣工式・内覧会（平成30年4月8日）
市長就任時の三大課題の一つが、
この「新庁舎建設」でした。
就任前までに出来上がっていた設計が、東洋ゴムの免震ゴム偽装問題がありそのままでは使用出来なくなったこともあり、高すぎる建設費から構造、設計、場所等まで全てをもう一度見直すと宣言し、
「市長キャラバン」を開催。
市内各地を何度もまわり、市民の皆さんと意見交換をし、学識者には、構造をはじめ次世代における庁舎の役割等のご教授をいただき、木更津市や土浦市、豊島区などの庁舎を視察し、それぞれの首長からもお話しを伺い…
旧庁舎の耐震性の問題から、時間に猶予も無く、職員と共に必死になって計画を練り直したのが三年前でした。
そしてこの日、来賓としてご臨席いただいた多くの皆さんのお力により、その計画が形となりました。
市民の皆さんからいただいた様々なご意見全てを精査検討した結果、
「先人達が用意してくださった計画通りの場所」に、
「市民交流センターおあしすと新庁舎を一体的に整備する」ことにより、
・「食堂やコミュニティスペースなど、行政業務以外のスペースは新庁舎に設けずに、おあしすを改修することで生み出し、新庁舎はコンパクトにつくる」
・「新庁舎の会議室を市民に貸し出し出来るようにセキリュティを設計し、おあしすに足りない会議室を補完する」
などの方向性を打ち出し、建設費を約16億円削減することに成功。
また市長交代や東洋ゴム問題による建設遅延を最小限の期間に抑え、3年という極めて早いスピードでこの日の竣工を迎えられました。
まさに、市民の意見を基にした、「市民と行政の共動」が事業費削減や期間短縮を可能にしたのだと思います。
そうした中、埼玉県上田知事や、設計担当の佐藤総合計画さん、建設担当の北野建設さん等からの祝辞の中でも「市民交流センターおあしすとの一体整備」の利点について、お褒めのお言葉をいただきました。
おあしすとの一体的改修の必要性は再確認することが出来ました。
次なる課題として、さらに良い形になるよう頑張ります。
内覧会としては、午前の部は近隣首長をはじめとする来賓の方々に、午後からの部は市民の皆さんに、シンプルで開放的、フレキシブルで機能的な新庁舎内を見学いただきました。
特に午後の部には、予想を超える多くの市民の方々にお越しいただき、かなりお待たせすることになり、申し訳ないと思うと同時に、関心を持っていただけたことがとても嬉しく、入り口にて皆さんにご挨拶をさせていただきました。
取材にきてくださった記者さん達からは「内覧会にこんなに市民が来るのを見たことないよ……若い家族もたくさんいるし……」と。
市民の方々からは「市長キャラバンで自分も意見を述べた一人だから、とても関心を持って庁舎完成を待っていたんだよ」との言葉もいただきました。
これまで、「市長キャラバン」「どこでも市長」「市長とランチミーティング」「市民シンクタンク」等で皆さんと意見交換を積み重ねてきたことが、こうした新庁舎完成や来場者数という目に見える形となり、吉川市の市民力の素晴らしさをとても誇らしく感じました。
入り口では、何人もの方々が「市長！完成おめでとう！」と声をかけてくださいましたが、
逆です……
私こそ、皆さんの力で成し遂げた「庁舎完成」を心から祝福すると同時に、この新庁舎が「市民と行政の共動」の新たな場になるよう、職員と共にさらに邁進してゆくことをお誓いしたいと思います。
「価値ある未来」を目指し、共に進みましょうね！！
平成30年4月8日
吉川市長 中原恵人
