昨年、2017年の夏、中央公民館の大ホールに用意した観客席は満席となり、会場内に入れない人も出るほどの大盛況の中で上演された「第1回演劇公演・Y市の不思議な住人たち」。9歳から78歳までの、年齢も性別も出身もバラバラな市民が力を合わせて「舞台上」に創り上げた「物語」に、観客席からの拍手は鳴りやみませんでした。

そしてその時、

「舞台裏」でも「新たな物語」が生み出されていました。

  • 「演劇の稽古で体を動かし、声を出し、心身共に元気になった。生きる喜びを感じている!」
  • 「演劇に参加したことで地域の多くの人と知り合えて、毎日の活動の場が広がった!」
  • 「人前で自己表現する喜びを知った。この経験を子供達にも広げていきたい!」

「演劇公演」に関わる中で、参加者一人ひとりが 、自身の人生における「新たな物語」を歩みはじめたのです。

 

そして今回の「第2回演劇公演・あゆみ」。

 

そこでは、まさにそうした「人生の物語」=「あゆみ」が描き出されていました。

 

「演劇表現と人の生との交差から生み出されるもの」を「まちづくり」に結びつける吉川市のこうしたチャレンジは、世界的な演出家であり、同時に高齢者素人の演劇集団「ゴールドシアター」を立ち上げ、演劇のさらなる可能性を日本、そして世界に示された故蜷川幸雄先生のお導きによるものであり、今回も、演劇関係者はもちろん、吉川市外からも多くの方々が注目してくださり、吉川市まで足を運んでくださいました。

日曜日のチケットは完売。

土曜日もほぼ満席となる大盛況の中、

無事に2日間公演終了しました!

  

2回目となる吉川市演劇事業。

公募により参加してくださった市民の皆さんは、半年近くに渡る稽古を積み重ね、芸術性の高い舞台を作り上げており、公演終了後には、来場くださった方々から高い評価の声がかけられていました。

 

今回も、「彩の国さいたま芸術劇場」の全面的なご協力、そして演技指導くださった石内詠子先生、城俊彦先生の吉川市民への深い愛があっての事業実現となりました。

皆さまに心から感謝申し上げるとともに、今後も「演劇表現と人・まち」へのチャレンジを市民との共動により進めてゆくことをお約束申し上げます!

  

また、当演劇事業は、
東京オリンピック・パラリンピック大会を契機に日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降も見据えたレガシーを創出するための文化事業である「beyond2020」に認証されています。

 

今後のさらなる展開に胸が踊ります!

 

 

 

平成30年11月30日

吉川市長 中原恵人