「第4回減災プロジェクト」が11月4日、中曽根小学校にて開催されました。

プロジェクト会場前 災害対策本部テント

テーマの一つである「公助」においては、災害時に吉川市を支援してくださる陸上自衛隊「32普通科連隊」、県警、埼玉県防災航空隊、吉川松伏消防組合、さらに建設業協会をはじめとする災害協定を結ぶ各種民間団体の皆さんと、今回も意義ある連携実演訓練を行うことが出来ました。

加えて、「自治会による避難所設営・運営」や「ペットとの避難」、「子供達のための福祉避難所設営」「外国人の避難」にも取り組み、もう一つのテーマである「共助」の構築も進めました。

自衛隊員と車両 建設業協会の方々

しかし、そうした「減災プロジェクト」の内容を関係機関と最終打ち合わせしていた最中の10月12日に台風19号が吉川市を襲ったのです。

災害は待ってはくれず、突然に起こるものだと身をもって感じました。

幸いなことに吉川市では大きな被害は無かったのですが、この5年間で3回目となる避難情報を発令する事態となり、私達も夜を徹しての対策活動に追われ、皆さんも不安な夜を過ごしたのではないでしょうか。

消防団のみなさん 吉川警察署のみなさん

私はこれまでに、東日本大震災をはじめ、水害の三条市、常総市、竜巻の越谷市、熊本地震など、被災した地域の市長や関係者、また学識者と意見交換を行なってきましたが、その誰もが同じように口にするのが、「災害時に、行政が全ての市民の命を救うことは出来ない。その現実をしっかりと市民に伝え、市民が自らの命を自ら守る『自助』の意識を高めなければダメだ」ということです。

講習会風景 段ボールベッド作成風景

その「自助」の一歩目は情報の入手です。

しばしば「防災行政無線が聞こえない」という意見を耳にします。しかしここまでに約2億円かけてデジタル化しており、雨戸締めている時や暴風雨時にこれ以上聞こえるようにすることは難しい状況です。

そこで吉川市では、現在、防災行政無線の内容を電話で聞き返せるようにしています(048-983-6430)。またNHKやテレビ埼玉のdボタンやメール、ツイッター、ホームページなど様々な形でその内容を発信しています。

今回の減災プロジェクト、そして台風19号を踏まえて、行政としてもさらなる災害対応を進めてゆきますので、皆さんもぜひ、「自助」=「まず情報入手」を進めていただきたいと思います。

挨拶をする市長 閉会式風景

 

【中曽根小学校区参加自治会】※順不同、敬称略   木売町会、高富町会、高久1区自治会、高久2区自治会、中曽根自治会、道庭自治会  【自主防災組織】 木売町会防災組織、高富地区自主防災会、高久1区自主防災会、高久2区自主防災会、中曽根自主防災会、道庭自主防災会  【関係協力機関】 防衛省陸上自衛隊第32普通科連隊、気象庁熊谷地方気象台、国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所、埼玉県防災航空隊、埼玉県警察吉川警察署、埼玉県生活衛生課、吉川松伏消防組合、吉川市消防団、吉川市建設業協会、一般社団法人吉川松伏医師会、日本環境調査研究所、環境ロボティクス協会、(株)伊藤園、(株)カナモト、(一社)埼玉県LPガス協会南東武支部、東日本電信電話(株)埼玉南支店、東京電力パワーグリッド(株)川口支社、東彩ガス(株)、吉川市国際友好協会、吉川市立中曽根小学校、NPO法人あおいはるTeku Teku、ペットシッターみなみ

 

令和元年11月13日

吉川市長 中原恵人