吉川市を流れる河川・雨水排水路は、江戸川と中川にはさまれた低平地を流れているため、洪水時に雨水を中川や大場川等へ自然に排水することが地形的に困難となっています。
こうした地形的条件の中、雨水を排水するためにはポンプ等により排水を行わなければなりませんが、排水先である中川等の河川整備が進展しないため、堤防が決壊することのないようポンプの排水量が制限されている現状です。
それではどうすれば水害の軽減が図れるのか。
雨水の排水先である中川等における河川の整備状況や内水被害の発生しやすい吉川市では、調整池による雨水の貯留や流域内の保水・遊水機能を回復して雨水の流出を抑制する施設(貯留・浸透施設)の整備を行う必要があります。
ここに紹介する「総合治水対策」は、吉川市内における内水被害の軽減を目指し、水害のないまちづくりを目指すため策定されたものです。

語句の意味

  • 内水被害
    排水先の河川の水位が高いために自然に排水できずに溜まった雨水により、道路冠水や家屋の浸水被害が発生するこ
  • 保水機能
    雨水が一時的に浸透または滞留する機能
  • 遊水機能
    雨水が滞留、または、河川の流水が流入して一時的に貯留する機能

総合治水計画の基本方針

概ね5年に1回の確率で発生すると想定される降雨(時間雨量概ね50mm)に対して安全な治水施設を整備します。

治水対策の考え方

治水対策の考え方のフローチャート