吉川工専工業会・環境部会の活動紹介
地域のためにできること 吉川工専工業会「環境部会」の取り組み
環境保全協定制度の創設までの経緯
市のほぼ中央部に位置する工業専用地域に指定されている小松川地区には、製造業などの工場が約90社集まっている小松川工業団地と呼ばれる地域があります。
この工業団地内の事業者や近隣住民は、産業廃棄物処理業者などの工場から発生する粉じんや悪臭などに頭を悩ませていました。これは、産業廃棄物処理業者などが事業を始めるにあたって、近隣に対する説明や対策が不十分なまま事業が開始されていたことが原因だと考えられました。
そこで、市は平成15年に、周辺の生活環境に影響を与える恐れのある産業廃棄物処理業などを新たに行う場合には、近隣に対する事前の説明会を義務付け、トラブルを未然に防ぎ、生活環境の保全について市と事業者が協働して推進していくことを目的とした環境保全協定制度を創設しました。
吉川工専工業会と環境部会
環境保全協定制度の創設と同時期に工業団地内の事業者も、工業団地を自らの手で守ろうと、吉川工専工業会を立ち上げ、工業団地内のクリーン作戦や、路上駐車を無くすための看板の設置などを行い、工業団地の悪いイメージを払拭しようと奮闘しました。
このような中、産業廃棄物処理業者なども地域に根ざした企業を目指し、自ら発生させている粉じんや悪臭などを減らすために散水の徹底や防止施設に設備投資を行うなど、改善策を講じてきました。今では、産業廃棄物処理業者なども吉川工専工業会に加入し、平成18年には吉川工専工業会の下部組織として、産業廃棄物処理業者を中心に、12社で構成された環境部会を立ち上げる程、環境保全に対する意識が高まっています。
環境部会
工業団地内での活動
環境部会が中心となって小松川工業団地内のクリーン作戦を実施したり、会員が所有する清掃車を共有して、道路清掃などを実施しています。
また、環境パトロールを実施し、粉じんや悪臭などを未然に防止するための約束事を各企業がきちんと履行しているかお互いがチェックするなど、切磋琢磨しながら活動しています。
なお、この環境パトロールには市民団体である環境ネットワークよしかわも同行し、取り組み状況の確認と、意見を述べるなど「市民の目」として参加しています。もちろん、一般の参加も可能です。
この他、各事業者は自助努力により壁面緑化、緩衝帯や花壇の設置、ハンギングバスケットを置くなど、地域の環境と美化に配慮した取り組みを行っています。
活動紹介
- 環境部会定例会 2カ月に1回
- 環境パトロール 2カ月に1回
- クリーン作戦 2週間に1回
- ペットボトルのキャップ回収
工業団地以外での活動
より地域に密着した事業展開を目指して、数々のイベント等に参加し事業に対して多くの市民の理解が得られるよう努力しています。