環境測定結果を公表しています。

 

大気中の二酸化窒素濃度

市では市内の大気環境の変化を把握するため、二酸化窒素の長期的な測定により、大気の現状を把握し、大気汚染の防止に努めています。

測定方法

吉川市では、TEAプレート法と呼ばれる簡易的な方法で測定しています。
TEAプレート法は環境基準に基づいた常時監視測定局による測定とは異なりますが、常時監視測定局に比べて設置が容易でより多くの測定地点を設定でき、地域の変化に応じて測定箇所を増やすことも可能なため、市内における長期的な汚染度の変化を捉えるのに効果的な方法です。
測定結果はTEAプレート法による実測値と、環境基準に準拠した値へ換算した値の二種類で公表します。(測定結果はいずれも1か月間の平均値です。)

令和5年度 測定結果(単位:ppm)

測定結果は以下の通りです。なお、環境基準に準拠した値へ換算した値は、基準値を下回っています。
環境基準:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下

  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
吉川市保健センター 0.006 0.008 0.009 0.007 0.007 0.007 0.006 0.012 0.015 0.011 - -
吉川交番 0.014 0.014 0.014 0.012 0.009 0.012 0.015 0.020 0.022 0.016 - -
大字川藤 0.007 0.010 0.011 0.010 0.007 0.007 0.008 0.013 0.016 0.013 - -
大字鍋小路地内 0.010 0.009 0.009 0.009 0.004 0.008 0.010 0.015 0.019 0.016 - -
大字中井地内 0.008 0.008 0.008 0.010 0.005 0.006 0.005 0.010 0.013 0.009 - -
用語解説
二酸化窒素とは

ものの燃焼により発生した一酸化窒素が大気中で酸化されて変化したもので、自動車排出ガスなどによる大気汚染状況を示す項目として用いられています。

環境基準とは

環境基本法の中で、人の健康の保護と生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準として定められている基準。

TEAプレート法とは

トリエタノールアミン含浸ろ紙を装着した捕集装置をシェルターに入れて保護し、1か月間大気中に暴露し、その吸着剤から二酸化窒素を溶出して、ザルツマン試薬で発色させることによって二酸化窒素量を求める簡易な測定方法です。

 

市内小河川のBOD

市では、市内の河川及び水路7か所で水質調査を行っています。
下のグラフは、河川の汚濁負荷を示す代表的な指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)の測定結果を掲載しています。
BODとは、河川水や工場排水などに含まれる有機物による汚濁の程度を示すもので、水中に含まれる有機物が一定期間、一定温度の下で微生物によって生物化学的に酸化されるときに消費される酸素の量です。数値が大きいほど汚濁の程度が高いことを示しています。

測定方法

市内小河川の水質測定は、年4回河川の水を採取し、水素イオン濃度(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)、大腸菌群数、溶存酸素量(DO)などを測定しています。その方法は、「水質汚濁に係る環境基準について(昭和46年環境庁告示第59号)」に定める測定方法で行っています。

令和5年度 BOD測定結果(単位:ミリグラム毎リットル)

  5月 8月 11月 2月 平均
木売落し 1.7 1.4 1.9 3.7 2.2
上第二大場川 2.0 2.4 4.5 6.7 3.9
西大場川 2.2 1.5 3.7 3.4 2.7
木売落悪水路 2.0 0.9 1.5 4.3 2.2
下八間堀悪水路 1.9 1.3 5.0 1.6 2.5
大場川(三吉橋) 2.1 1.1 1.8 3.0 2.0
大場川(中井橋) 1.9 1.5 1.7 3.0 2.0

市内小河川のBOD 経年変化(平成29年度から令和4年度)

過去のBOD測定結果(平成29年度から令和4年度)

環境測定位置図

青 水質調査地点    オレンジ 二酸化窒素濃度調査地点

水質・二酸化窒素濃度調査地点