考えよう!インターネットと人権
ネットは便利だけど、使い方間違えると大変なことに
インターネットによりコミュニケーションの輪が広がり便利になる一方で、悪用した行為も増えており、特定の個人へのプライバシーの侵害、差別的な書き込み、インターネット上でのいじめなど、人権やプライバシーの侵害につながる情報が流れています。
特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的言動(ヘイトスピーチ)や部落差別等の同和問題に関して、差別を助長するような内容の書き込みがされることもあります。さらに、自殺を誘うような情報等、インターネット上の情報に起因して犯罪やトラブルに巻き込まれ、被害にあうなどの人権侵害事案も発生しております。
たとえば・・・
- ネットいじめ、無料通信アプリにおける仲間外れや誹謗中傷
- リベンジポルノ被害、児童ポルノ被害
→相手の同意を得ることなく性的な画像等をSNSなどに公表することは、重大な人権侵害であり犯罪です。被害者は長期間にわたり精神的苦痛を感じるのです。
- デマ、フェイクニュースの拡散
→事実と異なる偽の情報によって、本来は無関係な人々が誹謗・中傷を受けるなど重大な人権侵害を引き起こすことがあります。
インターネットを使うとき、こんなことをしていませんか?
- 匿名だから何を書き込んでも良いと思っていませんか?
- 悪口やうそ、差別的な書き込みはしていませんか?
- 安易に自分の情報や写真を載せていませんか?
- 知り合いの情報を無断で書き込んでいませんか?
- 出所不明の情報を安易に拡散していませんか?
- ID、パスワードの管理をいいかげんにしていませんか?
- インターネット上の情報をうのみにしていませんか?
- SNSで知り合った人と、一人で会おうとしていませんか?
- フィルタリングなしで、インターネットを利用していませんか?
これらの行為には、危険がひそんでいるかもしれません。
ネットで相手を傷つけないように
インターネットの向こう側にも、あなたと同じ人間がいます。ネット上の匿名性などを悪用し、相手を傷つけるような書き込みは許されません。匿名の書き込みも、調査をすれば発信者を特定することは可能ですし、罪に問われることもあるのです。また、SNSなどへの何気ない書き込みが相手を傷つけ、取り返しのつかない事態を引き起こしかねません。
顔が見えないからこそ、相手の人権を尊重することを忘れずに、配慮を持ってインターネットを利用しましょう。
被害から自分を守るために
私たちの生活を便利なものにしてくれるインターネットですが、使い方について知識やモラルが不十分だと、思わぬトラブルや人権侵害を受けたりする可能性があります。一度発信した情報については、完全に削除することは難しいので十分注意しましょう。
被害にあわないために守るべきこと
- 知らない相手からのメールやおかしな添付ファイルは開かない。
- 心当たりのないメッセージには返信しない。
- 怪しいサイトで買い物はしない。
- むやみに実名で登録しない。
- 安易に個人情報や写真を載せない。
困ったときは、一人で悩まず相談しよう!
インターネット上に自分の悪口が書かれていたり、自分の写真が無断で掲載されていたりしたら、信頼できる人に相談し、適切な対処方法を考えましょう。
法務局・地方法務局にも相談窓口はあります。もし身近に相談できる人がいなかったり、どうしたら良いか迷ったら、最寄りの法務局・地方法務局の相談窓口に相談できます。削除依頼の方法の助言を行うほか、相談者自身での削除依頼が困難な場合にはプロバイダへの削除要請なども行っております。
犯罪に巻き込まれそうな場合には、迷わず警察に相談しましょう。
人権についての相談はなんでも
みんなの人権110番 0570-003-110
(最寄りの法務局・地方法務局につながります。秘密は守ります。)