吉川の四季折々の風景・スポット
東京の近接地にありながら、つい近年まで、稲作を中心とする純農村地帯だった吉川は、都市化が進み「吉川市」となった現在でも、昔ながらの四季風景があちこちに見られます。
春の風景
吉川なまずの里マラソン
日本全国から毎年5,000人を超えるランナーが参加するマラソン大会。ハーフマラソンのほか、親子、車いすの方の部などがあるのも特徴。満開の桜並木の下をランナーが駆け抜ける、さわやかでふれあいのあるマラソン大会です。
平成22年度の大会には、全国から7,000人を超えるランナーが集いました。
花しょうぶ
吉川特産の花しょうぶは、写真のなまずの里公園のほか、中井沼公園と市民農園で楽しめます。見ごろは6月上旬からで、たくさんの花しょうぶが咲きそろいます。
花しょうぶは、市内の栽培農家から端午の節句に合わせ、つぼみのままビニールハウスから刈り取られ出荷されます。大正末期、伊豆のしょうぶ園を参考に、三輪野江地区の豊かな湧水を利用して始められました。代表的な品種は「初霜」。刃先がピンと張った剣状の葉と純白の美しい大輪の花が特徴です。
さくら通り
吉川を南北に走る「さくら通り」。約500本の桜並木が春の訪れを告げます。その桜並木に隣接してあるのが木売落第1・2ポケットパーク。1年を通して水辺に親しめるこの公園は、とくにこの季節、桜を見る家族連れなどでにぎわいます。
夏の風景
初夏の田園風景
市内旭地区で撮影した写真です。市内には、多くの田園風景がたくさん残っています。
八坂祭り
夏の風物詩である「吉川八坂祭り」は、五穀豊穣、悪役退散を願い、神輿9期、山車10基、子ども神輿9基が繰り出す、吉川を代表する勇壮な夏祭りです。
その特徴は、神輿を頭上高く放り上げる「あばれ神輿」。その荒っぽさは、まさに大迫力です。そして一番の見せ場となる「神輿競演」では、神輿9基が駅北側のいちょう通りに集結。「あいよ、あいよ」の掛け声とともに、次々と神輿が空を舞い、祭りはクライマックスを迎えます。
魚つかみとり大会
川のまち吉川らしい夏のイベント。沼辺公園のじゃぶじゃぶ池に赤や黄色の魚を放し、水着やパンツ1枚になった元気いっぱいの子どもたちが、素手で懸命に追いかけます。つかまえた魚は、みんな大事に持ち帰ります。
秋の風景
市民まつり
文化祭、菊花展、交通安全まつり、商工まつり、農業まつり、健康福祉まつり、くらしサポート展、市民交流まつりが行われる市民の祭典。
市民同士の交流はもちろん、姉妹都市レイクオスエゴ市や友好提携市の一関市室根町との交流も行われます。
市民体育祭
秋空の下、市内7ヵ所の小学校で行われる市民体育祭。徒競走や玉入れ、綱引きや宝探し競争など、子どもも大人もわれを忘れて頑張ります。地域によっては、わらを使って縄をない、その長さを競う「夜なべリレー」など、吉川ならではの競技も行われています。
冬の風景
オビシャ行事
吉川は、五穀豊穣などを願うオビシャ行事が盛んな地域で、市内各地域で行事が行われています。
特に特色のあるものでは、前年に取れた米で作ったあられを投げ合う、木売地区の「宮なげ」、高富地区の「あられまき」、高久地区の「あられぶっつけ」や、前年に誕生した子どもたちの健やかな成長を願い弓を射る、吉川地区の「弓取り式」などがあります。
成人式
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を励ます」日、それが成人の日です。吉川では、毎年新成人の代表として、成人式実行委員の皆さんが、ユニークなアイデアを出し合いながら特色のある企画を立てています。
初午行事
オビシャ行事の一つとして、1月から2月に行われるのが初午行事です。特色のあるものでは、1メートルもの大しゃもじで飯を大盛に振る舞う川野地区の「大盛飯」や、わらを使用して4メートルもの大蛇を作る南広島地区の「大蛇まつり」、大鮒をみんなでむしって食べる上笹塚地区の「大鮒むしり」などがあります。
富士山がとても身近に感じられる風景
千葉県との境界となる江戸川に架かる玉葉橋から、迫力ある、そしてとても身近に感じられる富士山を見ることができます。12月下旬、冷たく澄んだ空気の中、燃えるような夕焼けを背にした富士山を、カメラに収めている愛好者の姿も見かけます。