ネット依存・ゲーム障害(令和5年8月)
ネット依存・ゲーム障害
東京・世田谷区で、区内の小中学生を対象にスマホやインターネットの使い方について
アンケート調査を実施したところ、小学生の13.3パーセント、中学生の21.6パーセントが
「ネット依存の傾向がある」ことがわかったというニュースが報道されました。
実に、中学生の5人に1人ということになります。
あなたは、いくつあてはまりますか?
厚生労働省では、次の8項目のうち5つ以上が当てはまると「ネット依存の傾向がある」としています。
- インターネットに夢中になっていると感じる
- 満足を得るためにネットを使う時間を長くしたい
- ネットの使用を制限しようとしたがうまくいかなかった
- 使用時間を短くしたりやめたりするとイライラする
- 使い初めに考えていたより長く使ってしまう
- 人間関係や学校のこと、部活のことを台無しにしたことがある
- ネットに熱中していることを隠すため家族や先生に嘘をついたことがある
- 不安や落ち込みなどの嫌な気持ちから逃げるためにネットを使う
ゲーム障害
2019年5月、WHO(世界保健機関)は、「ゲーム障害」を“新たな病気”として正式に認定しました。
ギャンブル依存症などと同じ精神疾患として位置づけられ、
WHOが定める次の症状が継続すると治療の対象となるということです。
- ゲームをする時間や頻度などのコントロールができない
- 他の生活上の利益や日常生活よりもゲームをすることを優先する
- 問題が起きていてもゲームを続けるまたはエスカレートする
ゲーム障害は、誰にでも起こる可能性あると言われる病気です。
他の病気もそうであるように、早期に発見する(気づく)ことが大切です。
ゲーム障害の兆候としては、次のようなものがあります。
当てはまる項目が多ければ「ゲーム障害」の傾向を疑い、注意が必要です。
- ゲームをする時間が長くなった
- 夜中までゲームを続ける
- 朝、起きられない
- 絶えずゲームのことを気にしている
- 他のことに興味を示さない
- 注意すると激しく怒る
- 使用時間や内容などについて嘘をつく
- ゲームへの課金が多い
ゲームとの付き合い方
子供たちは今、夏休み真っ最中です。
学校に行く機会も減り、決められたスケジュールがなくなるため、
時間の管理は自分自身や家庭が行うことになります。
時間が自由な分、ネット依存やゲーム障害へのリスクが高くなる時期でもあります。
世田谷区の調査結果には続きがあります。
ネットを1日4時間以上使用していると答えた小中学生のおよそ6割が、
面識のない人とLINEなどのSNSで連絡を取ったことがあると回答し、
そのうちの約14パーセントが実際に対面で会ったことがあるということです。
SNSがきっかけとなった事件は後を絶ちません。
子供たちを性被害等の犯罪から守る意味でも、ネットやゲームとの付き合い方について、
今一度考えてみてはいかがでしょうか。