低炭素都市づくりについて勉強しよう。

カエル博士となまりん劇場(第13回)

カエル博士なまりん

 

カエル博士:なまりん、おはよう。

なまりん:博士、おはようございます。

カエル博士:2月には大雪も降りましたが、最近は春の訪れを感じるようになりましたね。

なまりん:そうですね。もう少しで桜の季節なのでとても楽しみです。今日もよろしくお願いします。

カエル博士:はい。今日もがんばりましょう。なまりん、今日は「低炭素都市づくり」について勉強しますよ。

なまりん:て・い・た・ん・そ・と・し・づ・く・り???

        なまりん(なぜ)

カエル博士:低炭素都市づくりとは「低炭素」な都市を目指していくことなんです。

なまりん:て・い・た・ん・そ???

カエル博士:「低炭素」とは二酸化炭素の排出量が少ないことを意味しています。つまり「低炭素都市づくり」とは、二酸化炭素の排出量が少ない都市づくりということを意味しているんです。

なまりん:二酸化炭素と言うと、動物が呼吸するときに、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出していると聞いたことがありますが・・・。

カエル博士:そうですね。二酸化炭素は動物が呼吸をする中で生み出されるものとしても有名ですよね。ですが、二酸化炭素はそれだけではなく私たちの生活のあらゆるところで生み出されているんです。

なまりん:へえ。博士、どうして二酸化炭素を減らす必要があるんですか?

カエル博士:いい質問ですね。現在地球のあらゆる所で温暖化の問題が取り上げられています。その影響の一つとして二酸化炭素が挙げられます。そこで二酸化炭素の排出量の減少を目指して取り組んでいます。

なまりん:へえ。

カエル博士:日本でも国土交通省で、「都市構造・交通分野」、「エネルギー分野」・「みどり分野」と大きく3つの分野に分けて、分野ごとに二酸化炭素の減少を目標とした対策について説明しています。

なまりん:なかなかイメージしづらいですね・・・。博士、吉川市ではどのように低炭素都市づくりに向けて取り組んでいるんですか?

カエル博士:いい質問ですね。それではこれまでの吉川市の低炭素都市づくりの取り組みを例にして説明します。

なまりん:お願いします。

カエル博士:たとえば土地区画整理事業によって整備された武蔵野操車場跡地地区においては、新しくできた吉川美南駅へアクセスする道路や、駐車場や駐輪場を整備することによって、交通利便性の向上や、公共交通や自転車利用を促進することで、二酸化炭素などの排出削減を目指しています。

なまりん:なるほど。確かに、公共交通機関の利便性が向上したり自転車や徒歩で駅に向かえるようになると、車の利用も減って二酸化炭素の排出が少なくなりそうな気がします。

カエル博士:そうですよね。また地球環境のためという観点だけでなく、これから増加していく高齢者の方々などにとっても、駅などを中心として医療・福祉施設などが集約された、歩いて暮らせるまちづくりを目指すことがこれからますます大事になってくると考えられます。

なまりん:なるほど。確かに歩いて暮らせるまちづくりが進めば、環境面だけではなく、健康の面や地域のにぎわいにもつながりそうですね。

                なまりん(遠足)

カエル博士:ここでまた質問ですが、なまりんは植物が二酸化炭素を吸収してくれるのを知っていますか。

なまりん:聞いたことがあります。確か動物とは反対に二酸化炭素を吸収して酸素を排出するんですよね。

カエル博士:そうなんです。ということは、二酸化炭素の排出量を減少させる為には、緑を増やしていくことも効果的ですよね。

なまりん:そう思います。博士、それを考えると吉川市は緑が多くて、二酸化炭素の削減に貢献している気がします。

カエル博士:そうですね。吉川市は東京から近い場所にありながら、いまだに多くの自然が残されています。なまりん、市街化区域と市街化調整区域を覚えていますか?

なまりん:・・・、市街化区域は良好な都市環境の市街地を形成するところで、市街化調整区域は田んぼや畑を守るところですよね?

カエル博士:そうですね。市街化調整区域には多くの緑が残されていますが、市街化区域は今後市街地として整備されていく中で、緑がなくなってしまうことも考えられます。そこでたとえば公園や緑道の緑化整備などをすることで街中にも緑の空間を作り出しているんです。

なまりん:へえ。公園はよく行きます。これから春を迎えるといろんな植物で生い茂りそうですね。

美南中央公園1  美南中央公園2  

カエル博士:そうですね。ちなみに緑道では現在整備がされているのは、武蔵野線の南側にある、二郷半緑道があります。歩行者専用道ですので緑を見ながらベンチに座ったりと憩いの場として利用することもできるんですよ。

二郷半緑道 

カエル博士:また都市計画の面では、地区計画制度によって、かき・さくの制限を生け垣としている地区もあります。(地区計画)吉川市のように住宅地が広がるところでは、このように家を建てる際に家の周りを生け垣にしてもらえるだけでも、その地域の緑化が進みますよね。

なまりん:そうですね。緑化が進むと確かに二酸化炭素が吸収されて良い気もしますし、それだけじゃなくてまわりの緑が増えて街並み景観もよくなる気がします。

カエル博士:そうですよね。このように「低炭素都市づくり」は二酸化炭素の排出量を減らして温暖化を防ごうという大きな目標があり、それを都市計画の面だけじゃなくて環境やエネルギーなど様々な面から改善していこうというものなんです。

なまりん:なんだか最初よりイメージがわいてきました!なまりんも健康に気をつかって短い距離は自転車や徒歩で移動しようと思います。それが低炭素都市づくりにつながると思えば頑張れる気がします。

                なまりん(自転車)

カエル博士:私も頑張ります。これからの時期はたくさんの花が咲くので散歩を楽しみましょう。

なまりん:博士、なんだか春が近づいてきて眠いので今日の勉強はここまでにしませんか?

カエル博士:そうですね。次回は「越谷都市計画都市計画区域の整備・開発及び保全の方針について」を学びますよ。

なまりん:こ・し・が・や・と・し・け・・・、なんだか長い言葉で難しそうですね・・・。

カエル博士:そうですよね。しかし大事な言葉です。しっかり学びましょう。日も長くなってきましたが、早く帰って下さいね!

 

カエル博士なまりん(桜)