サル痘について

サル痘は、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。

日本では感染症発生動向調査において、集計の開始された2003年以降、輸入例を含めサル痘患者の報告はありません。

2022年5月以降、従前のサル痘流行国への海外渡航歴のないサル痘患者が欧州、米国等で報告されています。
厚生労働省では、令和4年5月20日にサーベイランス強化のため、自治体や医療機関に対して、各国の状況や、サル痘の症状、感染経路等に関する情報提供を行いつつ、サル痘の疑い例があった場合には必要な報告を行うよう依頼するとともに、検疫所においては、出入国者に対する情報提供や注意喚起を行っています。

サル痘とはどのような病気ですか?

  • サル痘はウイルスによって感染する病気です。
  • 一般的には発熱や発疹(ほっしん)、リンパ節のはれ等の症状がみられますが、多くの場合、数週間で自然になおります。

どのような症状に注意すればよいですか?

  • 体の部位に関係なく、発疹や水ぶくれなどがないかどうか注意してください。

 (特に顔、口、手足、肛門、性器、臀部(尻)、での発生に注意してください。)

  • その他、発熱、頭痛、などの症状が見られる場合があります。
  • 水ぼうそうなどの他の発疹を生じる病気との区別が難しいことがあります。

サル痘はどのように感染するのですか?

  • 主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛まつにさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染します。

サル痘を疑う症状が見られた場合はどうすればよいですか?

  • サル等を疑う症状が見られた場合、最寄りの医療機関に相談してください。
  • 医療機関を受診する際には、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をした上で受診してください。

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