相談事例

詐欺的“サクラサイト商法”とは…

“サクラサイト”は、サイト業者に雇われたサクラが異性、芸能人、社長、弁護士、占い師などのキャラクターになりすまして、消費者のさまざまな気持ちを利用し、メール交換等の有料サービスを使用させ、ポイント購入などの支払いを続けさせるサイトのことです。

きっかけは、

  • メールアドレスに直接届く広告メール
  • SNSサイトへのメッセージの書き込み
  • 内職や副業に関するサイトへの登録後に届くメール
  • 懸賞サイト、占いサイト等に登録した後に届くメール

などで、「相談にのってくれたら報酬を払う」「お金やポイントを受け取って欲しい」「芸能人と直接話せるメールアドレスを紹介する」「呪われているので除霊してあげる」といったメールが届きます。

やりとりを続けるうちに、「あなたが話を聞いてくれないと自殺するしかない」「やめるならこれまで私の払ったお金が無駄になるので裁判で訴える」「ポイントの支払いが滞っているから訴訟する」といって不安をあおり、やりとりをやめられないようにさせ、お金をだまし取ろうとします。

事例1

高収入の人と連絡先を交換できるというメールが届き、サイトに登録した。すると、「800万円を援助する」というメールが届いた。援助を受けるための手続きとして、数千円を振り込んだが、しだいに数十万円の請求をされるようになり、3日間で約180万円を振り込んでしまったが、収入は得られなかった。

(30歳代 女性)

事例2

無料SNSサイトで、好きなタレントのページにリンクをはって利用していた。すると、そのタレントから直接メッセージが届き、「事務所に内緒なので、別サイトでやりとりしたい」と別のサイトに誘導された。メール交換のためのポイント購入で260万円支払ったが、だまされているのだろうか。

(30歳代 女性)

事例3

「在宅ワーク」と携帯電話で検索したところ、「男性からの悩みを聞けば収入を得られる」という広告を見て、誘導されたサイトに登録した。メールの送受信は無料と書かれていたが、お金を受け取るにはポイント購入が必要といわれ、さまざまな名目でポイントを購入し続け、一週間で180万円にもなってしまった。

(30歳代 女性)

事例4

婚活サイトに登録したところ、姉妹サイトである出会い系サイトにも登録したことになったので、そのサイトでメール交換を開始した。メールの中で陰陽師を名乗る人から「悪霊がついている」、「取り除くための呪文を教えるので、その呪文をメールで50回送るように」などといわれるうちに怖くなり、ポイントを購入し、一通約700円のメールを送り続けた。タレントや300万円を渡したいという人からもメールが届いた。合計約600万円を支払ってしまったので、貯蓄もなくなった。約束どおり、300万円を受け取りたい。

(60歳代 男性)

アドバイス

  • 一度サイトに登録すると、大量のメールが届くことがほとんどです。メールにはられているリンクをクリックしないとメール全体を読むことができず、自分が登録したと思っているのとは別のサイトに誘導されていることもあります。
  • 1回1回は数百円と少額でも、合計すると高額なポイントを支払わせるのがサクラサイトの目的です。
  • 占いサイトや出会い系サイトのプロフィールに、個人を特定できるような情報を掲載すると、それを利用し「訴訟する」など脅して高額な請求をしてくることもあります。
  • 困ったときは、吉川市消費者センターにご相談ください。

参考情報

吉川市消費生活センターにご相談ください!

国民生活センター「見守り新鮮情報 一覧」はこちら(外部リンク)

国民生活センター「子どもサポート情報 一覧」はこちら(外部リンク)

県消費生活支援センターはこちら(外部リンク)