咽頭結膜熱の流行警報が発令されました。感染予防に、より一層注意しましょう。

咽頭結膜熱とは

 アデノウイルス感染による発熱、咽頭炎及び結膜炎を主な症状とする急性感染症で、潜伏期は5日から7日といわれています。感染力が非常に強く、感染経路は咳やくしゃみによる飛沫感染が主ですが、タオルを共有することでも感染することがあります。
 また、夏にプールの水を介して流行することが多くプール熱とも呼ばれていますが、冬でも流行することがあります。ウイルスの種類はアデノウイルス3型が主で、1,2、4、5型など多様な型が原因となります。

 

咽頭結膜熱を広げないために

  • マスクの着用等普段からの咳エチエットの励行
     咽頭結膜熱は飛沫感染するため、飛沫を浴びないようにすれば感染する機会は減少します。
    このため、普段からマスクの着用等咳エチケット((1)咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと、(2)咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること、(3)手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと等)を守ることを心掛けてください。
  • 外出後の手洗い等
    咽頭結膜熱は接触感染するため、流水・石けんによる手洗いは、手指など体に付いたウイルスを物理的に除くために有効な方法です。ただし、アデノウイルスはインフルエンザウイルス等と違い、アルコールによる消毒効果は弱いとされています。
     また、ウイルスが体内に入らないように、むやみに目や口に触れたり、こすったりしないようにしましょう。
  • 患者との密接な接触を避ける
    家族や周囲の人がかかってしまったときは、患者との密接な接触を避け、タオルの共有はしないようにしましょう。
  • 十分な休養とバランスの良い食事
    ​体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの良い食事を日ごろから心掛けましょう。

 

発熱や体調不良の時には

  • 早めに医療機関を受診しましょう。早めの対処が早い回復につながります。
  • 安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
  • 水分を十分に補給しましょう。
  • 同居人のいる方は、家庭内でもマスクをするようにしましょう。

 

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