多自然型水路のとりくみ

【地区の概要】

  • 当該地区には、昔ながらのふるさとの面影を残す貴重なメダカ、銀ブナ、ナマズなどが生息しています。そのため、生物の良好な生育環境に配慮し、合わせて美しい自然環境の保全・創出することが求められています。

【目的】

  • 周辺は田園地帯のため緑が十分残っているので、コンクリート製の水路は環境になじみません。また一部の区間では、メダカ、銀ブナ、ナマズなどが生息しているため、環境と生態系に配慮した工法が必要となりました。

【工事概要】

  • 多自然型水路区間は、通常水路部分より深い構造として淀みを作り、また水路内には木杭や蛇篭、道路用側溝を配置しました。

【注意した点など】

  • 蛇篭の配置や土砂の堆積により貝・虫・藻が発生したり、土を好む魚類(コイ、フナ、ナマズ、ドジョウなど)が生息しやすいようにしました。
  • U字溝や木杭を設置して流速に変化を生むことにより、産卵、稚魚の休み場となるとともに鳥や大型魚から身を守れるようにしました。

施工前

施工後

施工前

施工後

水路に生息する動植物は、その地域の財産として後世に残していきたいものです。市では、少しずつ環境を考えた取り組みを始めています。