ASE活動施設とは

 ASEとは、「Action(実際的活動)」「 Socialization(社会化)」「 Experience(体験)」の略で、8~10人ほどのグループで様々な身体的・精神的課題解決を通じ、集団成熟と自己成長を図る活動を行う施設です。

 例えば、道具を使わず木の壁を超える(ウォール)、グループ全員が乗っている丸太から降りずに端から端へ移動する(ラインナップ)などといった課題にグループ全員で取り組み、課題解決を目指します。

 ASE施設はアウトドア研修施設や、少年自然の家などに設置されており、吉川市では令和2年度に関公園に4種類の施設を設置しました。

ASE活動で取り組む課題

ASE活動の指導者は、参加者の年齢や体力、活動の目的などの様々な要素を考慮しながら課題を設定します。

ここでは課題の主な例を紹介します。

ラインナップ

グループ全員が丸太から地面に足をつけず、ある条件の順番に並び替えを行う。
(条件の例)一番右に座っている人が、一番左に移動する。

クモの巣

クモの巣状に張ったロープの間をグループ全員がロープに触れずに通り抜ける。
活動時は常設よりもロープを増やして穴を狭くします。

ウォール

グループ全員が道具を使わずに壁を越える。

ビーム

グループ全員が道具を使わずに丸太を乗り越える。

今後の事業予定

ASE施設は不適切な利用をすると怪我につながる恐れがありますので、専門の指導者なしでは実施しないでください。

指導者はプログラムの進行役を務め、課題の設定や安全に活動を行うための指導を行います。

吉川市ではASE施設の指導者育成に向けたプログラムを進めてまいります。

関公園の施設紹介

ラインナップ

普段は平均台やベンチとしてご利用いただけます。

チャレンジしてみよう!

丸太からおりずに、お友達とルールを決めてすれちがうことができるかな?

ラインナップ

 

クモの巣

普段はロープをくぐったりよじ登ったりして遊ぶことができます。

チャレンジしてみよう!

ロープにふれないで、あいだをくぐりぬけられるかな?

クモの巣

ウォール

現在、改修中です。

ウォール

ビーム

現在、改修中です。

ビーム

 

ASE施設活動体験会を開催しました

令和2年度の施設設置から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりASE活動を控えていましたが、5月30日(火曜日)に市職員を対象とした体験会を開催しました。

当日は、筑波大学体育系助教渡邉仁先生をはじめとする2名の大学関係者を講師に迎え、10代から60代までの様々な部署から参加した職員同士が声を掛け合い、協力しながら課題解決に向けて積極的に参加しました。

集団活動を通じ、職員のコミュニケーションスキルの向上や自己成長が見受けられ有意義な体験会となりました。

 

体験会の様子

アイスブレイク

準備運動も兼ねた様々な取り組みを通じて、参加者の緊張がほぐれました。

開会式の様子

ラインナップ

グループ全員が丸太から地面に下りずに、名前の順に並び替えをしました。

くもの巣

くもの巣状に張ったロープに触れないように全員が反対側へ移動します。

クモの巣

ウォール

全員が壁を越えて反対側へ移動します。

一人では越えられないので作戦会議が大切です。

ビーム

全員で協力して2メートルの高さにある丸太を超えました。

ハチマキを巻いて視覚をなくしたり、片手を使ってはいけないなどのハンデをひとり一つずつ設け、難易度が上がりました。

これらのASE施設のほかにも、関公園の樹木や広場を活用し様々な活動を行いました。