たなばた

ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子たなばたイラスト

ごしきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる

童謡『たなばたさま』(権藤はなよ作詞)の歌詞です。
どなたも一度は口ずさんだことがある歌ではないでしょうか。

過日、教育支援センター「宇宙(そら)」に通う子供たちが体験活動として、
児童館ワンダーランドに出かけ、施設見学をさせていただきました。
ワンダーランドの職員さんから丁寧な説明を受け、
最後にプラネタリウムで「ノーマン・ザ・スノーマン」の上映を鑑賞させてもらいました。
物語は冬のお話でしたが、七夕を前に、一足先に天の川や流星群(流れ星)の美しさを堪能してきました。

織姫と彦星

さて、「七夕」と言えば織姫と彦星の恋物語で、
離れ離れになった二人が、年に一度だけ七夕の夜に天の川を渡って逢うことができる
というロマンティックなお話です。
ご存じの方も多いと思いますが、物語のおさらいをしておきましょう。

天の神様には織姫という娘がいました。
織姫は機織り(はたおり)の仕事に精を出して
いました。
神様は年頃になった織姫に、
牛の世話をしている働き者の彦星を引き合わせました。
二人はすぐに恋に落ち、やがて結婚することになりました。
二人は、結婚生活が楽しく、遊んでばかりで全く仕事をしなくなりました。
これに怒った天の神様は、二人を天の川の西と東に引き離してしまいました。
二人は悲しみにくれ、ますます働かなくなってしまったので、
天の神様は一生懸命に働くことを条件に、
年に一度だけ、二人が逢うことを許しました。
それから毎年7月7日の夜、
織姫と彦星は天の川を渡り逢いにいくようになりました。

七夕伝説に秘められた教訓

この七夕伝説にはいろいろな教訓が込められているように思います。
楽しいことを優先してばかりは認められないこと、
自分の役割を自覚し責任を果たすことが大切であること、などでしょうか。

「やりたいこと」と「やるべきこと」

私たちには、「やりたいこと」と「やるべきこと」があります。
「やりたいこと」を優先し「やるべきこと」を後回しにしていると、
生活は成り立たなくなります。
時には我慢をさせ、優先順位を考えて行動できるように促すことが必要です。
そうした我慢をたくさん経験させることが成長につながるものと考えます。