新しい年、令和6年が始まりました。
皆様におかれましては、気持ちも新たに新年をお迎えのことと存じます。
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様にとりまして、本年も幸多い年になりますことをご祈念いたします。

お正月 

お正月は、年神様(としがみさま)を自宅にお迎えし、
おもてなしや五穀豊穣、家内安全、無病息災を願う日本の伝統行事です。
日本のお正月には様々な風習があります。
門松やしめ縄、鏡餅や鏡開き、おせち料理、お年玉、七草粥、書き初めなどが思いつきますが、
それ以外にも、地方や地域によって伝統や文化が異なり、
独特の風習になっていることも数多くあるように思います。
例えば、お雑煮は角餅か丸餅か、焼くのか焼かないのか、
具材や味付けも地方によって異なり郷土料理の一つとなっています。

玄関に置く門松は、年神様がいらっしゃる際の目印、
しめ縄は神様をお迎えするための神聖な場所であることを示すもの、
おせち料理は神様にお供えしたものを食べることで健康や幸せを願うものです。
また、鏡餅は神様へのお供え物であり神霊が宿るところとされています。
ちなみに、お年玉は年神様の魂が宿ったお餅を年魂(としだま)として
家族に分けたことに由来しているようです。
現代ではお年玉として子供たちのお正月の楽しみの一つに変わっていますが、
過去の文化がそのままだったら、お年玉はお金ではなくお餅だったということになりますね。

一年の計は元旦にあり

さて、「一年の計は元旦にあり」、昔からよく使われることわざです。
「一年の目標や計画は、元旦にきちんと立てるのが良い」という意味ですが、
この言葉は、戦国武将の毛利元就が息子にあてた手紙に
教訓として書かれていた言葉が由来となっているという説があります。

一年の計は春にあり

一月の計は朔(ついたち)にあり【朔=その月の初めの日】

一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり【鶏鳴=一番鶏が鳴く早朝】

「新しい一年の計画は年の初めに立てる。その月の計画は初めの日に立てる。
今日一日の計画は早朝に立てる。」ということです。
つまり、『物事を進めるには計画が必要で、
しかも、スタート時、あるいは動き出す前に周到に準備し実行することが重要である』
ということでしょうか。

学校の節目

子供たちの学校生活にも、新しくスタートする場面や区切り、すなわち節目がたくさんあります。
一番の大きな節目は進級や進学を迎える4月ですが、
その他にも1学期や2学期、学校行事への取り組み、細かく言えば1時間1時間の授業も節目になります。
この節目、節目で感じる思いを大切にすることが、子供たちを成長させるためには重要です。
節目には不思議な力があり、知らず知らずのうちに気持ちをリセットさせてくれます。
それまでの悪い流れを一旦断ち切り、これから始まることに対して新たな目標を立てたり、
意欲を高めたりすることができます。

新しい年の始まりに、一年の計を立て、大きな期待と希望を抱きたいものです。