令和5年度がスタートして1か月が経ちました。
子供たちは、新たなスタート地点に立ち、新しい環境と出会いの中で
期待とともに緊張や不安が続いた1か月間だったと思います。
ゴールデンウイーク明けは、蓄積された疲れが体調に現れる時期です。
お子様の様子を注意深く観察し、変化を感じたら早めの声掛けが必要です。

諸刃の剣(もろはのつるぎ)

吉川市では児童生徒一人一人にタブレット端末を貸与しています。
これは、「令和の新しい学び」のツールとして活用するとともに
これからの変化の激しい社会を生き抜くためには、
情報機器の正しい取り扱い方を学び、情報活用能力を向上させる必要があるからです。

スマートフォンやタブレット端末などの情報機器は、「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」と言われます。
現代社会において便利で有益な道具である反面
使い方を誤るとトラブルに巻き込まれる危険性もはらんでいます。
一つ間違うと自分が被害者にも加害者にもなってしまう恐れもあります。
また、常にスマホが手元にないと不安になる
いわゆる「スマホ依存症」という状態に陥ることもあるようです。
このようなトラブルがきっかけになり
登校を渋り始めたり、不登校になったりする例も少なくありません。

トラブルを回避するためにスマホを与えないという選択肢もありますが
上述の通り、これからの社会を生き抜く子供たちにとって、今や必須のツールになっているのが現実です。
そこで、「スマホ18の約束」を紹介します。
アメリカのある母親が、13歳の息子にスマホを与える際に交わした18項目の約束(契約)ですが
その中のいくつかを挙げてみます。
「これもダメ、あれもダメ」と禁止するだけでなく、上手な使い方も教えています。
母親の深い愛情と親として譲れない毅然とした姿勢が感じ取れます。
各ご家庭で、もう一度スマホのルールを確認してみてはいかがでしょうか。
 

スマホのルール

  • これは私(親)のスマホです。私が買って、あなたに貸しています。
  • 学校がある日は、午後7時30分に、週末は午後9時になったら、ママかパパに返すこと。朝7時30分までは電源をオフにします。
  • スマホは学校へもっていかないこと。メールを交わしている相手とは直接話をしましょう。
  • 嘘をついたり、人を馬鹿にしたりしないこと。誰かを傷つけるような会話には参加しないこと。
  • 面と向かって言えないことを、スマホを使ってメールしないこと。
  • アダルトサイトは禁止です。ネットでは、私(親)と共有できる情報を調べること。
  • 体の大事なところの写真を送ったり、受け取ったりしてはダメ。ネットに流れたら、あなたの人生が台無しになってしまうから。
  • 写真や動画をたくさんとらないこと。すべてを記録することはありません。経験を大切にしてください。あなたの記憶に残ります。
  • たまにはスマホを家に置いて出かけましょう。スマホなしで生活することを覚えてください。
  • ゲームばかりしないで、たまにはワードゲームやパズル、知能ゲームで遊んでください。
  • スマホばかり見ていないで、顔を上げてあなたの周りで起きていることを見たり、聞いたり、感じたりしましょう。すぐにネット検索しないで自分の頭で考えましょう。
  • 約束を破ったらスマホは取り上げます。そして、話し合いましょう。

出典:「スマホ18の約束」Gregory's iphon Contract