カエル博士となまりん劇場(第8回)なまりん、家を建てる(土地区画整理事業)
土地区画整理事業について勉強しよう。
カエル博士となまりん劇場(第8回)
カエル博士:なまりん。おはよう。
なまりん:博士、おはようございます。
カエル博士:今年の夏の暑さがウソのように寒くなりましたが、かぜなどひいていませんか?
なまりん:12月は、イベントがたくさんありますから、かぜなんて引いていられませんよ!
カエル博士:ワイルドですね。でも、余りはしゃぎ過ぎて体調を壊さないようにしてくださいね。
なまりん:オッケェ、博士。頭に入らないかもしれないけど、今日は何について勉強するのですか?
カエル博士:今日は、土地区画整理事業について勉強していきます。
なまりん:土地区画整理事業といえば、以前、換地処分について勉強しましたよね。
カエル博士:そうですね。それでは、なまりんに問題です。
なまりん:はい。
カエル博士:換地処分の公告によって変わることは何ですか?
なまりん:うぅん、住所が変わります。
カエル博士:素晴らしいですね。土地区画整理事業地内に住んでいる人は、換地処分の公告の後に住所が変わるということでしたね。詳しくは、換地処分ってなに?を見てください。
なまりん:博士、今日は、いい感じです。
カエル博士:そうですね。この調子で頑張りましょう。
なまりん:はい。
カエル博士:それでは、次の問題です。
なまりん:いきなり、2つも問題を出すんですか。
カエル博士:そうです。では、土地区画整理事業を簡単に説明してみてください。
なまりん:えぇと・・・。道路や公園などをつくるんでしたっけ?
カエル博士:おしいですね。土地区画整理事業を簡単に説明すると、土地をきれいな形に分割し、道路や公園などを整備して、暮らしやすくつくりなおすことだったよね。ちなみに詳しくはここ(土地区画整理事業)に書かれているから確認してみてください。
なまりん:うぅん、残念。もう一度、勉強します。
カエル博士:土地区画整理事業の基本的な内容については、このくらいにして、今日は、吉川市内で今まで行われてきた土地区画整理事業について勉強してみましょう。
なまりん:はい、博士。
カエル博士:現在(平成30年3月末)までに吉川市内で換地処分の公告が行われた土地区画整理事業は、5箇所で、現在、整備中の土地区画整理事業は、吉川中央土地区画整理事業と吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業の2箇所でしたよね。
なまりん:そうですね。
カエル博士:ちなみに、吉川市の土地区画整理事業の面積は、498.6ヘクタールで、市街化区域の面積約749ヘクタールにおける土地区画整理事業の面積割合は、約66.6パーセントとなっています。
なまりん:なるほど。
カエル博士:詳しくは、ここ(土地区画整理事業)に書かれているから確認してみてください。
なまりん:そぉいえば、吉川美南駅西口あたりも土地区画整理事業で、最近、換地処分されたんですよね。
カエル博士:そうですね。武蔵野操車場跡地地区土地区画整理事業は、平成24年8月に換地処分の公告が行われました。
なまりん:む・さ・し・の・そ・う・しゃ・じょ・う・あ・と・ちって何ですか?
カエル博士:武蔵野操車場は、首都圏の貨物輸送改善の要として、JR武蔵野線が開通後まもなくの昭和49年10月に開業しました。当時東洋一の操車場として、主に貨物列車の編成、分離、入れ替え等の作業を行なう場として、昭和61年まで使用されていました。
なまりん:へぇ。
カエル博士:その機能終了後は、鉄道施設は撤去されて、更地となっていた場所なのですよ。
なまりん:なるほど。その広く空いた土地に、道路や公園などができたんですね。
カエル博士:そうですね。それでは、武蔵野操車場跡地地区土地区画整理事業地内を見てみましょう。
なまりん:はい。
カエル博士:もともと、武蔵野操車場跡地地区は下図のような様子でした。
なまりん:へぇ。
「吉川美南駅駅前広場周辺」
「道路」
「公園」
なまりん:すごく変わりましたね。いつごろ家などが建つんですか?
カエル博士:既にこの土地も売られて、これから建物が建ち並び新しいまちができていきますよ。
なまりん:どんな建物が建つんですか?
カエル博士:まだ、具体的にはわかりませんが、マンションや戸建て住宅のほか、駅前には商業施設の構想もあるようですよ。
なまりん:楽しみですね。
カエル博士:ところで、武蔵野操車場跡地地区土地区画整理事業には、まちづくりのコンセプトがあり、そのコンセプトのもと整備が行われていたのですよ。
なまりん:どんなコンセプトなの?
カエル博士:コンセプトは、3つあります。まず1つ目は、環境共生都市・エコヴィーユです。
なまりん:それって、いったいどういうことですか?
カエル博士:これは、より自然に配慮した、自然に対する負荷を抑制した開発を進めていくということです。
なまりん:へぇ。
カエル博士:ちなみに、環境に配慮した建物の構想もあるようですので、楽しみにしていましょう。
なまりん:2つ目は、どんなコンセプトですか?
カエル博士:2つ目のコンセプトは、芸術・文化のまちづくりです。ちなみに、駅前広場や公園には、芸術・文化をアピールするモニュメントの設置や、芸術・文化振興に活用できる空間を創出するためのステージを設けたりしています。
「吉川美南駅西口駅前広場(作品名:風の森)」
「吉川美南駅前公園内に設置されたステージ」
なまりん:なるほど。
カエル博士:最後に3つ目のコンセプトは、安全・安心のまちづくりです。これは、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを導入するとともに、防災のための施設が整備されています。なお、ユニバーサルデザインについては、埼玉県のホームページ、ユニバーサルデザインについて(外部リンク)を確認してください。
なまりん:はい、博士。ところで、吉川美南駅西口を利用したんですが、吉川駅北口より広いんですか?
カエル博士:吉川美南駅西口の駅前広場の面積は、4,800平方メートルです。吉川駅北口の駅前広場は、4,000平方メートル(南口3,500平方メートル)ですので、吉川美南駅西口駅前広場の方が広いですね。
なまりん:新しい駅だから駅前を大きくしたんですか?
カエル博士:いいえ、そんなテキトーには決めていませんよ。駅前広場の面積は、吉川美南駅の将来的な利用人数を想定し、バスやタクシーの乗降スペースなど、いろいろなことを計算するとともに、警察などと話し合って決めているのですよ。
なまりん:へぇ。駅前の広さも、きちんと計算したり、話し合ったりして決めているんですね。何かをつくるって大変なんですね。
カエル博士:そうですね。なまりんも家をたてるときには、よ~く考えて決めてくださいね。
なまりん:はい、博士。それと、この地区に細長い池(下図)みたいなのがあるんですが、あれって何ですか?
カエル博士:いいところを見ていますね。これ(下図)は、調整池という施設ですよ。
なまりん:ちょ・う・せ・い・ち・・・、プールみたいに遊べるところなのかな?
カエル博士:違いますよ。ここは、遊ぶところではありませんよ。
なまりん:何でつくったの?
カエル博士:いい質問ですね。調整池は、土地区画整理事業などを行うと雨水が地面にしみ込む量が減って、その地区から流れ出る水の量が増え、この開発区域より下流の川では洪水の危険が高くなります。そのため、直接川に影響を及ぼさないよう、一時的に雨水を溜めておく池のことですよ。
なまりん:なるほど。
カエル博士:ちなみに、現在、土地区画整理事業を行っている吉川中央土地区画整理事業地内では、吉川中央第一調整池があります。
なまりん:調整池にコートがあるんですね。
「吉川中央第一調整池」
カエル博士:そうなんです。この調整池は、雨水が溜まっていないときの有効利用として、ハンドボールやフットサルができる多目的広場や、調整池内を散策できる園路がつくられていて、憩いの場として利用されているのですよ。
なまりん:すごぉい。
カエル博士:さらに、この地区には、アクアパークも調整池としてつくられていて、同じく雨水が溜まっていないときの有効利用として、スケートボードやバスケットボールなどのスポーツを楽しむことができるような施設となっています。
「アクアパーク」
なまりん:楽しそうですね。このあたりに家を建てるのもいいですね。
カエル博士:そうですね。今日は、武蔵野操車場跡地地区土地区画整理事業を中心に勉強しましたが、吉川市内のその他の土地区画整理事業も、それぞれのコンセプトのもと魅力あるまちづくりをしていますよ。たとえば・・・。
なまりん:ちょっ、ちょっと待ってください。博士、これから友達とイルミネーションを見に行くので、今日の勉強はこのくらいにしませんか?
カエル博士:そうですね。今日の勉強はここまでにしましょう。興味があったら、その他の土地区画整理事業についても調べてみてください。
なまりん:はい、博士。ところで、次は何について勉強するのですか?
カエル博士:次回は、もし、なまりんに子どもができた場合に、子どもを遊ばせたりする公園などが近くにあるといいと思いませんか?
なまりん:うぅん。まだよくわからないけど・・・、私も小さい頃は、よく公園で遊んでいました。
カエル博士:家を建てるのであれば、公園についても知っておいたほうがいいと思いますので、次回は、公園・緑地について勉強しましょう。
なまりん:はい、博士。
カエル博士:では、楽しんできてください。
なまりん:ありがとうございました。博士、さようなら。
「カエル博士となまりん劇場(第8回)終了」