投票券が届きません(令和3年10月19日)
「衆議院選挙の投票券が届きません」
いよいよ「衆議院選挙」がはじまります。
アフガン、中国、北朝鮮を踏まえた国防、世界経済戦争の中でのカーボンゼロ、人権・多様性と社会保障制度のバランスなど、これからの日本のあり方が活発
に議論されることを望みます。
けれど、国会議員が「選挙やるぞ!」と盛り上がる裏で、「実際に選挙事務をやる」私達は右往左往です(苦笑)。
選挙の戦略上、急な解散はありなのでしょうが、選挙を執り行うための準備、例えば、期日前投票の場所をお借りする調整など、
間に合わないものがあります。
その最たるものが、投票券ハガキの発送で、
期日前投票の開始日までに皆さんのお手元に届くことが難しい状況です。
もちろん、投票券がなくても、期日前投票は出来ますので、順次開設する期日前投票所をぜひ利用していただきたいと思います。
しかし、こうした現場の右往左往を知らない国会議員が多いことを、ワクチン騒動の時も感じました。
「高齢者ワクチン接種を〇〇月までに終わらすぞ!」と国会議員が胸を張って発言する裏で、実際に接種作業を行う私達地方自治体は調整に追われました。
接種するにも、医療関係者との調整、会場を確保するための調整、交通手段が無い高齢者の送迎のためにタクシー会社との調整、接種サポート人材の確保…
等々、様々な段取りを重ねてはじめて接種はスタート出来るのです。
吉川市においては、市民の皆さんや多くの関係者の皆さんのご協力により、接種事業は非常にスムーズに進みましたが、
そうした現場の状況も知らずに、「必要な金は準備した」とか「ワクチンが足らないかも」だとか言われても、「なんだかなぁ」というのが私達現場にいる人
間の正直な気持ちでした。
ぜひ、今回の選挙では、
一つの事柄の奥や裏をキャッチする「想像力」や、
現場の本当の声を政策に活かす「丁寧さ」を持っている方が当選されることを望みます。
そうした「想像力」や「丁寧さ」こそが、国民と政治を結びつける「信頼感」につながり、
困難を乗り越えたり、発展を支える「国力」となるのです。
令和3年10月19日
吉川市長 中原恵人