減災プロジェクト(令和6年11月10日)
岐阜羽島から吉川市に戻り、
今日は、
「吉川市 第9回 減災プロジェクト in 北谷小学校」を開催。
2011年の東日本大震災後、多くの被災地へ支援活動を行ってきましたが、
その中で、市長さんや関係者、学識者の皆さんが異口同音におっしゃっていたのは
「行政が市民全ての命を守れると思うならそれは驕りだ。
自分の命は自分でしか守れないという厳しい現実を市民一人ひとりに伝えることこそが、
行政のやるべき防災・減災活動の一歩目だ」
というお話しでした。
そうした事実を受け、市民一人ひとりの災害への意識向上、自助力のアップを主なテーマとし、
「災害は常に想定を越えてくる。防ぐというよりも少しでも減らす努力を常に続けるという『減災』という気持ちで、
謙虚に災害対策を進めよう」と
スタートしたのが「吉川市 減災プロジェクト」です。
そうした中、これまで「減災プロジェクト」では、
「自助・共助」として、自治会単位での避難所設営や要支援者へのサポート、
中学生や外国籍の方々の参加などを展開し、
また「公助」として、国の自衛隊、県の警察・危機管理防災、市の消防、
また様々な民間企業・団体との実践的連携も図ってきました。
今回の「減災プロジェクト」においても、
富新田、木売新田自治会の皆さんをはじめ、多くの自治会の方々や南中学校の生徒さん達が
早朝より、避難所開錠、トリアージ受付、避難所設営などの訓練を展開され、
さらに、自衛隊、吉川松伏消防組合、吉川市危機管理課からのお話しや、
また、「あいおいニッセイ同和損害保険」「埼玉トヨタ自動車」「サイボウ」「埼玉県LPガス協会」の皆さんによる
災害時対応品の紹介なども実施。
参加、協力くださった皆さんの「災害対応を、当事者・自分事として、考える」という熱意に溢れた会場となりました。
皆さん大変お疲れ様でした。ありがとうございました。
私達行政も、水道管の耐震化や避難所となる体育館や教室のエアコン設置、自衛隊との常時連携など、
出来る限りの対策を今後もしっかりと進めてゆきます。
そうした中で、市民の皆さんと力を合わせ、「災害時に一人の命も失わないまち」を作り上げたいと思います。
令和6年11月10日
吉川市長 中原恵人